★ 加持祈祷!敵国調伏!日本にもあった反米時代!
  〜 悪意満々!中野五郎がルーズベルトを裸にする!?

ホーム>バックナンバー2019>平成三十一年三月号(通算209号)祈り味 日本の祈りと韓国の祈り

日本の祈りと韓国の祈り
1.ルーズベルトを裸にする
2.ルーズベルトはバカボン
3.ルーズベルトは怪しげ
4.ルーズベルトは二番煎じ
5.ルーズベルトは病み上がり
6.ルーズベルトはあおり運転
7.ルーズベルトは権力の鬼
8.ルーズベルトに勝つのだ
9.ルーズベルトを呪うのだ
10.おわりに

 幼い少女が床で泳ぐCМが印象的であった。
 少女は行く先々で記録更新を連発するまでに成長した。
 誰もが東京五輪の申し子が降臨したのだと喜んでいた。
 彼女の満面の笑顔と強靭
(きょうじん)な肉体には、病魔なんか無縁だと思い込んでいた。
 なのに……。
体調不良としてオーストラリアから緊急帰国し検査を受けた結果、『白血病』という診断が出ました」
 池江璃花子
(いけえりかこ)の勇気ある告白に、日本中がエールを送った。
 日本の祈りはたくさんある。
「癌
(がん)が治りますように」
「災害が起こりませんように」
「五輪が成功しますように」
「拉致被害者が戻ってきますように」
「いじめや虐待がなくなりますように」
「あおり運転や危険運転がなくなりますように」
「バイトテロが起こりませんように」
 どれもこれも賛同できるものばかりである。

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池江璃花子
反日
反米
ルーズベルト 大統領

 ところが、韓国の祈りはどうであろうか?
「日王
(天皇)が謝りますように」
「日章旗がなくなりますように」
「『竹島の日』が廃止になりますように」
「慰安婦像や徴用工像が増えますように」
「日本より共和国
(北朝鮮)と仲良くなれますように」
 どれもこれも賛同できるものはない。

 ただ、現在の韓国を反日にさせた一因は日本にもあろう。
 本日
(2019年3月1日)は、三・一独立運動百周年である。
 韓国の反日は、戦前の日本が反米精神を植え付けた残照であろう。
 戦後、韓国は親米を強いられたため、北朝鮮だけに反米精神が残った。
 闘志を生む支柱を失った韓国は、代替措置として日本を恨むようになったのであろう。

 はい、というわけで今回は、戦中の反米日本時代の著作物を紹介します。
 昭和十八年(1943)に起山房から刊行された『警鐘 : 敵国アメリカの実相と我等の覚悟』の中から、「ルーズベルトを裸にする」を御覧下さい。
 著者は、太平洋戦争開戦当時に東京朝日新聞
(後の朝日新聞)ニューヨーク特派員をしていた中野五郎(なかのごろう)です。
 ルーズベルト
(ローズベルト)については、「制裁味」や「攻撃味」にも登場しているので御存知かと思います。
 そうです。
 太平洋戦争での敵国アメリカの首魁
(しゅかい)として日本中の恨みを一身に浴び、その降伏を見ることなく死んじまった大統領です。
 彼が死んだ時、鈴木貫太郎ほかごく少数を除いて日本中が拍手喝采
(はくしゅかっさい)欣喜雀躍(きんきじゃくやく)しました。
「不倶戴天
(ふぐたいてん)のカタキが惨めに死によった!」
「日本中の神社仏閣に調伏を行わせたおかげだ!」
「我々の多くの仲間たちを死に追いやった鬼野郎に、神仏の罰が当たったのだ!」
「日本、マジで神国!」

 戦中の日本の祈りは、まるで今日の韓国の祈りのようでした。
 韓国は日本から解放されましたが、日本はいまだアメリカから解放されていません。
 それこそが、美しい祈りと醜い祈りの差を生み出しているのでしょう。

[2019年2月末日執筆]
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