★ 悲憤慷慨!髀肉之嘆!平安日本の「イスラム国」?
  〜 平将門の乱の原因も天満天神菅原道真の怨霊!?

ホーム>バックナンバー2015>「イスラム国」日本人人質殺害事件という残酷劇場

「イスラム国」日本人人質殺害事件
★ 物の怪

 ついにやった。
 ヤツラは日本人にもキバをむいてきた。
ISIL
(アイシル。「イスラム国」のこと。IS・ISIS・ISIL・ダーイシュ・イスラミックステートとも)と戦う周辺諸国に人道支援として二億ドルを拠出します」
 平成二十七年(2015)一月、安倍晋三首相の「カイロ宣言」に怒り、
イスラム国にも二億ドル出せ。七十二時間以内に出さなければ人質二人を殺す」
 と、脅してきた。
 日本は身代金を出すことはしなかった。
「テロには屈してはならない」
 米英からクギを刺されたからである。
 七十二時間が過ぎると、イスラム国は人質の一人
(湯川遥菜)を殺害、
「もう一人
(後藤健二)を殺されたくなければ、ヨルダンにいる同胞(サジダ・リシャウィ死刑囚)を釈放するよう圧力をかけろ」
 と、要求を変更してきた。
 が、矛先を変えられたヨルダンも親米国である。
テロには屈してはならない」
 日本と同様、米英の圧力があったのであろう。
自国民の空軍パイロット
(ムアズ・カサスベ、ムアーズ・カサースベ、モアズ・カサスベ)救出が最優先」
 と、イスラム国の要求をはねつけ、
「二十九日日没までに同胞をトルコ国境まで連れてこなければパイロットを殺す」
 と、重ねて警告されたものの、ヨルダンが応じることはなかった。
 イスラム国は分かってしまったのであろう。
「なんだ。日本もヨルダンも米英の言いなりではないか。これでは米英と取引しているようなものだ」
 それでも、ヨルダンが日本と違ったのは、脅しには脅しで返した点であろう。
「もしパイロットを殺せば、ただちにサジダ死刑囚の処刑を執行する。ほかの死刑囚の処刑も執行する」
 そのため、パイロットを殺せなくなったイスラム国は、もう一人の日本人の人質を殺すしかなくなってしまったのではあるまいか?
(この後、ヨルダン政府はパイロットはすでに一月に殺害されていたと発表した)

 つまりこの事件は、欧米とイスラム国の戦いに日本やヨルダンが巻き込まれたということであろう。
 これまでは不戦国家の日本人が戦争の標的としてねらい撃ちされることはなかった。
 安倍政権が掲げる「積極的平和主義
(ようするに対米追従軍国主義)」が、招かれざる客を呼び寄せてしまったといえよう。
 戦争という棺桶(かんおけ)に片足を突っ込んでしまった日本は、今後何度も似たような事件に悩まされることになるであろう。
 タカ派政策を非難しているわけではない。
 タカ派を行うのであれば、外国に人を出すのをやめ、まず国内を固めるべきである。
 外国の人道支援ではなく、国内の復興支援を進めるべきである。
 ソマリアの海賊退治ではなく、小笠原
(おがさわら。東京都)の海賊退治をすべきである。
 内外両方行いたいのであれば、タカのツメは引っ込め、ハトに徹するしかないであろう。

 はい。というわけで今月は受験シーズンの二月号ということで、「入試味」「教育味」に続く菅原道真(「スト味」「受験味」参照)の逆襲「第三弾」をお届けします。
 そうなんですよー。
 あの、平将門の乱も、菅原道真の怨霊が起こしたって言われているんですよ〜。
 こわいですね〜。ゾクゾクしますよね〜。夜中に便所も行けませんよね〜。
 それでは、どぞっ!

[2015年1月末日執筆]
[2015年2月修正]
ゆかりの地の地図
参考文献はコチラ

「平将門の乱の原因」登場人物

【小次郎(平将門】こじろう(たいらのまさかど)。

【閣下(藤原忠平)】かっか(ふじわらのただひら)。

【猊下(尊意)】
げいか(そんい)。


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