ホーム>バックナンバー2023>令和五年５月号(通算259号)爆弾味　岸田文雄首相襲撃事件＆スーダン内戦

　手作りは悪くない。
　が、悪行に使えば悪である。
　手製の銃や爆弾となると、とんでもない話である。
　安倍晋三元首相銃撃事件(「凶弾味」参照)では銃が、岸田文雄首相襲撃事件では爆弾が使われた。

　岸田首相は統一地方選応援中に雑賀崎漁港(さいかさきぎょこう。和歌山県和歌山市)で襲われた。
　犯人の木村隆二(きむらりゅうじ)は岸田に向けて爆弾を投げつけたが、すぐには爆発せず、近くにいた漁師らによって取り押さえられた。
　古今東西、爆弾テロは結構あるが、要人の襲撃で成功した事例は少ない。
　また、爆弾は無関係な人にも被害が及ぶため、要人の襲撃には銃や刃物が使われるほうが多い。

　最近、要人を狙った暗殺や暗殺未遂事件が増えている。
　戦争が近づいてくると起こる嫌な現象である。
　民政より軍事が優先されると出てくるおぞましい事象である。
　こうした悪習は、日本の場合、外圧で誘発させられることが多い。

　一方、アフリカではスーダン内戦が始まった。
　岸田首相がアフリカへ向かったが、このことやウクライナ戦争(「侵攻味」「降伏味」「成金味」「併合味」「仲直味」参照)の件で援助しに行くのであろう。
　バラマキを指示しているのは、宗主国アメリカ以外に考えられない。
　このように国内より外国を優先する無駄遣いを繰り返していれば、何度でも新たなテロ事件が起こるであろう。

　はい、というわけで今月は爆弾味です。
　第一次上海事変の国民的アイドル「爆弾三勇士(ばくだんさんゆうし。肉弾三勇士とも)」を紹介します。
　当時の彼らの人気のすさまじさは、少し前の全盛期の「防弾少年団(ぼうだんしょうねんだん。BTS)」ぐらいはあったと思います(なんか名前の感じも似てますが……)。
　爆弾三勇士のグッズは九十年超たった今でもフリマなどに出てきますので、ファンになった人は探してみてください。

[2023年4月末日執筆]
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「爆弾三勇士」登場人物

【北川　丞】きたがわすすむ。陸軍軍人。一等兵→伍長。爆弾三勇士の一。

【江下武二】えしたたけじ。陸軍軍人。一等兵→伍長。爆弾三勇士の一。

【作江伊之助】さくえいのすけ。陸軍軍人。一等兵→伍長。爆弾三勇士の一。

【国民たち】

【真崎甚三郎】まさきじんざぶろう。陸軍軍人。参謀次長。

【荒木貞夫】あらきさだお。陸相。陸軍皇道派の首領。