3.神戸

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 明治二十七年(1894)、ハーンは英字紙「神戸クロニクル」の記者になり、一家そろって神戸(兵庫県神戸市)へ引っ越した。
 その翌年、ハーンは日本に帰化し、「小泉八雲」と名乗った。
「八雲」は出雲の枕詞「八雲立つ」から採ったとされるが、「ハーン
(ハウン)」に漢字をあてたものともいう。
 個人的には後者の説が正しい気がする。

 明治二十九年(1896)六月、明治三陸地震津波が起こった。
 衝撃を受けた八雲は、安政南海地震津波の際に紀伊広村
(和歌山県広川町)の人々を救った浜口梧陵(はまぐちごりょう)の逸話をもとに『A Living God(生神様)』を執筆し、海外に配信した。
 この作品を中井常蔵が翻訳したものが、有名な『稲村ジェーン』――、じゃなくて『稲むらの火』である。

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