4.風の巻

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『五輪書』はオリンピック入門書か?
1.地の巻
2.水の巻
3.火の巻
4.風の巻
5.空の巻

 この巻では、他流の以下の九か条について悪い面を述べ、二天一流が優れていることを自賛している。

 一、大きなる太刀を持つこと
 一、強みの太刀ということ
 一、短き太刀を用いること
 一、太刀数多きこと
 一、太刀の構えを用いること
 一、目付ということ
 一、足つかいあること
 一、
(剣さばきの)速きを用いること
 一、奥表
(奥義と基礎)ということ

 で、最後にこうまとめている。

 我が一流において、太刀に奥口(奥義と基本)なし。構えに極まり(極意)なし。ただ心をもって、その徳をわきまゆること、これ兵法の肝心なり。

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