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福島第一原発事故
1.夫 役
2.失 態
3.呼 出

 この道は、どこまで続いているのであろうか?
 どれだけの人が倒れていくのであろうか?
 どれほどのお金が飛んでいくのであろうか?
 そもそも、この道に終わりはあるのであろうか?

 福島第一原発事故から二か月が過ぎた。
 いまだ放射能は漏れ続け、事態が収束する様子はない。
「来年一月までに冷温停止に持っていきます」
 政府や東京電力は事故収束を目指す工程表を示したが、どこまで信じていいのか分からない。何しろいまだに「悪魔」の全貌
(ぜんぼう)はつかめていないのである。

「がんばろう!日本
 国民はけなげである。
 放射能のダダ漏れにも、増え続ける高濃度汚染水にも、世界放射能漏れ史上最悪のレベル七にも、メルトダウンにも、メルトスルーですら、さほど驚かなくなってしまった。
 放射能は目に見えず、においもなく、痛みもないので、実感がわかない。被害は時間差でやってくるため、現段階では安全なのか危険なのかよく分からないのであろう。
「風評被害」という言葉が飛び交っているが、私はこれはおかしいと思う。
 風評なのかどうかは何年かたってみないことには分からない。分からないうちから何でもかんでも風評被害と「断定」する風潮は危険ではあるまいか?

 それにしても、こんなときに政界は政局「菅(かん)降ろし」である。
 確かに、菅直人
(なおと)政権は八方美人ゆえの八方ふさがりに陥っているが、この停滞の責任を菅首相一人になすり付けてチャラにしてしまおうという民主党の考え方はおかしい。
 そもそも菅を首相に祭り上げたのは民主党なのである。
 首相だけ替えたところで、何も変わらないであろう。
 自民党政権時代に築いた原子力行政、東京電力の大企業体質、経済産業省原子力安全・保安院の官僚体質、すべてを画期的に変革しないことには意味がないのではあるまいか?

 というわけで今回は福島県に伝わる昔話を一つ紹介したい。
 うう……。今月もまた下ネタで申し訳ありません〜。
 

[2011年5月末日執筆]
参考文献はコチラ

「三次の惨事」登場人物

【三 次】さんじ。陸奥国岩瀬郡上高林の百姓。氏吉の夫役。

【三次の女房】

【蒲生某】
【蒲生某の夫役】

【上高林の百姓】
【その他町野氏吉の行列の人々】
【その他蒲生某の行列の人々】


【町野氏吉】
まちのうじよし。陸奥会津藩家老。蒲生秀行の家来。

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