2.ルーズベルトはバカボン

ホーム>バックナンバー2019>平成三十一年三月号(通算209号)祈り味 ルーズベルトを裸にする2.ルーズベルトはバカボン

日本の祈りと韓国の祈り
1.ルーズベルトを裸にする
2.ルーズベルトはバカボン
3.ルーズベルトは怪しげ
4.ルーズベルトは二番煎じ
5.ルーズベルトは病み上がり
6.ルーズベルトはあおり運転
7.ルーズベルトは権力の鬼
8.ルーズベルトに勝つのだ
9.ルーズベルトを呪うのだ
10.おわりに

 アメリカ初代の大統領ワシントンが黒人奴隷を大勢使役した大地主の子に生まれた軍人政治家であったのと同様に、今日の大統領ルーズベルトもまたユダヤ系のオランダ富豪の子孫に生まれて莫大な土地と財産を相続した坊ちゃん政治家であることは、注目すべきデモクラシーの特徴である。
 すなわちワシントンにしても、ルーズベルトにしても、生まれながらにして大地主らしい贅沢
(ぜいたく)な大名生活に育ち、家柄と金権に押し上げられて政界へせり出したのである。もちろん、時宜をつかむに敏なる老獪(ろうかい)な政略商才にたけていたことは当然であろうが、しかしその人格にも経歴にも、決して国民の信望に値するような威厳は欠けていた。
 ルーズベルトの場合でも、先祖伝来の広大なるハイドパークの荘園に、大金持ちの一粒種に生まれて、世の中に苦痛も知らずにハーバード大学に学び、卒業すると親代々の民主党のお株によって二十八歳の若干でニューヨーク州の上院議員に選出され、アメリカ政界に泳ぎ出したのであるから、彼の閲歴なるものは一向、錬成というものがなく、「金持ちの息子のわがまま政治」というのがルーズベルト政策の終始一貫した本質である。
 玉磨かざれば光なし、のたとえのごとくルーズベルトごときは、元来大した玉ではない者が、生来少しも磨かないでアメリカの王座に納まったのであるから、迷惑するのはアメリカ国民のみならず、世界の諸国もルーズベルトの世界独裁の「金持ちの息子」らしい妄想に悩まされたのは当然というべきである。

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