ホーム>バックナンバー2018>平成時代終幕へ

　平成時代が終わろうとしている。
　近代で初めて、天皇の「引退表明」により、平成三十一年(2019)四月で終結することになった(「改元味」参照)。
　有名人の引退も相次いでいる。
　先月(2018年１月)だけでも、小室哲哉　井岡一翔、平山相太、蛸島彰子、小関桃、有安杏果、家根谷依里、稲田康志、秋葉勝、川口悠子、浜田武、双大竜、鈴木雄太、伊藤鐘史、扇谷健司、名木利幸、上本大海、鈴木隆之、小松塁、マット・マートン、かぼちゃ電車、ホワイトサイクロンたちが引退を表明した。
　時代の終わりとは、さびしいものである。

　というわけで今回は引退のお話です。
　二月ということで、「天神シリーズ(受験味＋入試味＋教育味＋悪党味)」のほぼ完結編を、恐れ多くも陽成(ようぜい)天皇の独白体でお届けします。
　受験味第五話「そのとき歴史は蠢(うごめ)いた」で示した「陽成天皇廃位の箇所」を紹介するとともに、十年越しに「怨霊」の黒幕の正体を明かすことにいたします。
　それでは、どぞっ！

[2018年1月末日執筆]
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「陽成天皇廃位事件」登場人物

【陽成天皇】ようぜいてんのう。朕。伝57代天皇。天皇→上皇→法皇。

【藤原高子】ふじわらのたかいこ。陽成天皇の母。基経の妹。女御→皇太夫人→皇太后。

【源　益】みなもとのます。陽成天皇の乳母の子。嵯峨天皇のひ孫。

【菅原道真】すがわらのみちざね。大学者。右大臣→大宰権帥。

【女官たち】
【馬などの管理人】

【藤原基経】ふじわらのもとつね。陽成天皇の伯父。高子の兄。摂政→関白。