★ 滅私奉公!唯一無二!古墳時代の忠犬ハチ公!?
  〜 丁未の乱外伝!物部守屋側近・捕鳥部万の犬!!

ホーム>バックナンバー2013>その名はオリーブ

その名はオリーブ
1.吾輩は犬である
2.犬も歩けば矢に当たる
3.負けない犬
4.犬が食わない

 平成二十五年(2013)七月二十六日午前九時六分、「オリーブ」が心臓発作で死んだ。
オリーブ?誰それ?有名な人?」
 疑問を持たれた方も、同日九時五分頃にその飼い主が山口県周南市金峰
(みたけ)の山中で身柄を確保されたと明かせばお分かりであろう。
 そうである。
 オリーブとは、「平成の八つ墓村」と呼ばれた山口周南連続殺人放火事件の保見光成
(ほみこうせい)容疑者の愛犬ゴールデンレトリバーの名前なのである。
 それが飼い主逮捕と同時刻に天に召されたことは、因縁としか言いようがない。

 保見が病気の捨て犬「オリーブ」と出会ったのは、介護していた父を亡くした直後だという。
父の生まれ変わりだと思った」
 引き取りを依頼した女性に、保見はそう語ったという。
汚い
「臭い」
「もうすぐ死ぬだろう」
 近所の住人に陰口を言われても、保見は気にしなかった。
 近所の住人とはいさかいが起こるが、オリーブはいつも味方でいてくれた。
「オリーブはかわいいが、近所の住人は冷たい」
 この思いは、年月と抗争の積み重ねによって保見の中で増幅していったことであろう。
 結果、彼の世界では、人間の法よりも、動物のオキテの方が勝ってしまったのかも知れない。

 はい、というわけで、今回は古墳時代の忠犬・捕鳥部万(ととりべのよろず)の愛犬のお話です。
 それでは、どぞっ!

[2013年7月末日執筆]
参考文献はコチラ

「捕鳥部万の犬」登場人物

【捕鳥部万の犬】ととりべのよろずのいぬ。吾輩。捕鳥部万の愛犬。

【捕鳥部万】
ととりべのよろず。捕鳥部万の犬の主人。物部守屋の配下。

【物部守屋】
もののべのもりや。大連。万の主君。

【物部守屋軍の人々】

【蘇我馬子軍の人々】

【蘇我馬子】
そがのうまこ。大臣。守屋のライバル。

【河内国司】
かわちのくにのみこともち。蘇我馬子の配下。

inserted by FC2 system