ホーム>バックナンバー2017>一線は越えては今井？

　一線とは、悩ましい響きである。
　何だかムズムズドキドキワクワクするような、好奇心や冒険心に駆られる禁断のささやきである。
　妄想ならいいが、現実の一線は代償が必要なことも多い。
「一線は越えていない」
　不倫疑惑を報じられた今井絵理子(いまいえりこ)参院議員と橋本健(はしもとけん)神戸市議がそろって主張したが、ずるい言い訳であろう。
　ごまかせるのは、越えたか越えていないかではあるまい。
　「吸った」「寝た」「抱いた」「入れた」「着けた」など、一線のほうでいくらでもごまかせるものであろう。
　いずれにせよ、どうでもいい話である。
　個人的には、米朝の一線のほうがよほど気になるものである。

　そうそう。
　中東ではいよいよ「イスラム国」の滅亡が近くなった。
　最大都市モスルを落とされたヤツラに、反転攻勢の気配はない。
　連合軍が一線を越えてヤツラの自称首都ラッカを攻略する日も近いかもしれない。

　というわけで今回は、平成二十六年(2014)の「イスラム国」誕生から連動して掲載してきた鎌倉幕府攻略戦の続きをお届けしたい(「進撃味」「交戦味」「操縦味」「離脱味」「一線味」「迎撃味」「滅亡味」「足掻味」)。
　今回は内管領一族、長崎思元(ながさきしげん。高光)・為基(ためもと)父子の最後の戦いである(「長崎氏系図」参照)。

[2017年7月末日執筆]
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参考文献はコチラ

「長崎思元・為基」登場人物

【長崎為基】ながさきためもと。幕府方の武将。思元の子。

【長崎思元(高光)】ながさきしげん(たかみつ)。幕府方の武将。為基の父。

【北条高時】ほうじょうたかとき。鎌倉幕府14代執権。9(7)代得宗。
【長崎高資】ながさきたかすけ。鎌倉幕府内管領。高時の家来。

【幕府方の兵たち】
【新田軍の兵たち】

【超ヒゲ面の敵兵】新田軍の兵。

【そこそこの騎兵】新田軍の兵。

【笑顔の気持ち悪い兵】新田軍の兵。