★ 聖徳太子の提唱する「和」は、現在も通じるか!?
 〜 全紹介! 日本最古の政治理念「憲法十七条」!!

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日本国憲法と憲法十七条(十七条の憲法)
1.みんな仲良くしよーね
2.仏教を信じよーね
3.天皇の命令を聞こーね
4.役人は礼儀が一番大事だよ
5.裁判は公正に行おーね
6.勧善懲悪は昔からのいい教えだよ
7.人にはそれぞれ役目があるんだよ
8.役人は早くから遅くまで働こーね
9.思いやりは道義の基本だよ
10.ムカつくときも怒ってはいけないよ
11.賞罰もよく見極めて公正に行うんだよ
12.地方官は余分に税を取ってはいけないよ
13.役人は自分の仕事をきっちりやろーね
14.役人は人をうらやみねたんではいけないよ
15.役人は私よりも公のことを考えるんだよ
16.民は暇なときに使役しよーね
17.重要なことは独りで決めないようにしよーね
まとめ.聖徳太子の理想

 十一月三日は、国民の祝日「文化の日」。自由と平和を愛し、文化をすすめる日だそうである。
 もとは明治天皇の誕生日「天長節
(てんちょうせつ)」であり、昭和二十一年(1946)のこの日には、日本国憲法が公布された。

 日本国憲法――。
 私はこれこそ、アメリカが日本にしてくれた最大の功績だと思っている。
日本は国民主権で戦争はしない平和国家なんだよ!
(前文)
「武力は持たないし、絶対に戦わないんだよ!
(第九条)
 特に憲法前文を執筆したハッシー
(A.R.Hussey)、第九条を執筆したケーディス(C.L.Kades)には、ノーベル平和賞ぐらいあげたいくらいである。
 今日の日本の平和と繁栄と退廃と堕落は、この憲法がもたらしてくれたといっても過言ではないであろう!

 が、そんな日本国憲法に対し、改憲の動きがある。
 平成十七年(2005)十月二十八日、自民党は新憲法草案を決定、初めて条文にして公表した。
 特に注目なのが、先の前文と第九条である。
 新憲法草案では、平和を唱える声が小さくなり、正規軍隊「自衛軍」を保持することが明記されたのである。
「このぐらいの変更は仕方ないだろう。今まで前文と第九条はズレていたからな」
 そんなことはない!
 ズレているのは日本国憲法ではなく、日本国のほうであろう!
 改正しなければならないのは「憲法」ではなく「日本国」のほうではないか!
「そんなこといっても、ズレてちゃ世界が許してくれないんだよ! 改憲しなきゃ、自衛隊も海外で自由に活動できないんだよ!」
 活動できなくてもいいではないか! 自衛隊自衛隊だ! 海外で活動する部隊ではない!
「だから『自衛隊』は『自衛軍』になりました」
 改名したところで「自衛」の部分は変わってないではないか! 「自衛」とは、自分の力で自分を守ることだ! 他国
(つまりアメリカ)を助ける意味は含まれていなーい!

 これもアメリカの差し金であろう。 
「頼むよー。自衛隊も海外で公然と活躍できるようにしてくれよー。改憲してさー。アメリカのために旗を揚げてくれよー」
 それはちょっと、都合が良すぎるのではないか?
 日本を今日の超平和国家にしたのは、アメリカではないか! 日本は愛玩
(あいがん)犬なのだ! いくら御主人様の命令でも狩猟犬になんかなれるはずがない!

 日本はあくまで聞いていないふりをするべきであろう!
日本はアメリカ様の下さった憲法が気に入っているんです〜。これからもこの憲法にのっとって、のほほんとした地上天国を築き上げていくんです〜」
 それでいいではないか!
「このままでは日本は『東洋のスイス』になってしまうぞ」
 うほほ! 大いに結構ではないか!
「中国などが攻めてきたらどうするんだ?」
 攻めてくるはずがない!
 長い長い歴史上、中国が日本に侵攻した前例は皆無ではないか!
(元はモンゴルです)白村江の戦後も、文禄・慶長の役の後も、中国は決して日本には侵攻しなかった! これからもそんなことは起こるはずがない! 起こるとすれば、それは日本側に何か深刻な問題があった場合だけであろう!
 中国は持ち上げていれば喜ぶ国である。日本は古代から近世まで、概してそうやって付き合ってきたではないか!

 アメリカから中国に鞍(くら)替えしろと言っているわけではない。
 アメリカに対しては、協力すべきことは協力するが、ダメなものはダメだと断固拒否する意思が必要だといっているのである。
「早くウシ買え!」
「基地はここに移すんだ!」
「どけどけ! 原子力空母のお通りだ!」

 アメリカに躍らされてはいけない。
 アメリカの魂胆は分かっている。
 アメリカの最終目標は中国である。
 アメリカは日本を「かませ犬」にするつもりなのだ!

 アメリカは戦争という麻薬に冒されている。最近はあくまで戦争を続けるために、へんちくりんな戦闘ロボットまで開発し始めた。
すごいですね〜、このロボット〜」
 バカタレ!
 日本の記者も感心するくらいなら、踏んだれ! 蹴
(け)ったれ! ぶち壊したれ! 何が一台数十億円だ! なぜその技術をもっと別のイイコトことに使わないのだっ!

 少年の頃、私は二十一世紀は宇宙の時代だと思っていた。二十一世紀にはとうに地球連邦が成立し、自在に宇宙に行き来できる時代になるのだと思っていた。
 それがなんだ!
 この世界のテイタラクは!
 きっとどこかで宇宙人は笑っているであろう!
ケッケッケ! 地球人とやらはなんてバカな生命体だ。身内どうして殺しあっていやがる」

 いや、ひょっとしてこれは、宇宙人の策謀なのかもしれない。
 地球人同士で争わせて弱らせておいた上で、やすやすと地球を占領する……。
 ふーん。そう考えたか……。

*          *          *

 はい。
 というわけで今回は厩戸皇子、いわゆる聖徳太子の「憲法十七条」を紹介したい。
「憲法十七条って、本当に聖徳太子の作なのか?」
 ま、そんなことは、今回は問わないことにする。

[2005年10月末日執筆]
参考文献はコチラ

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 御覧のとおり、上記執筆時の私は「バリバリの護憲派」でしたが、アフガン・イラク戦争や、リーマンショック以降のアメリカの凋落(ちょうらく)により、「いちおう護憲派」にプチ転向いたしました。やはり国防というものは、他国を頼らず、自国でまかなうべきだと思います。それでも憲法第九条については、あくまで「建前」としてそのまま残しておくべきだと思います。

[2009年11月加筆]

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