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加計学園問題
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加計学園
大垣城

 もう十年以上も前の話になる。
 第一次安倍政権が誕生した時、私は「安倍味」でこう述べた。

  安倍首相も同姓の晴明のように、秘術を駆使して表にウラに大活躍していただきたいものですね。

 十年を経て、安倍晋三首相はまさしくそうなってしまった。
 ただし、晴明のように式神を操るだけではなく、操られることもあるが――。

  安倍のそばもりやかけやでズルズルと

 権力は魔性である。
 権力を握ったとたん、ワルになる人も多い。
 別に安倍首相がワルだと言っているわけではない。
 そうなる人も多いと言っただけである。

 真実とウソは混じっているものである。
 一方の全部がウソで、もう一方の全部が真実ということはまずない。
 何か一つウソが混じっていたからといって、その他すべてを否定することは許されない。
 大事なのは、どの部分がウソで、どの部分が真実なのかを見定めることであろう。

 森友(もりとも)学園も加計(かけ)学園も、贔屓(ひいき)されたことは共通している。
「行政の忖度
(そんたく)はあったのか?」
「総理の意向はあったのか?」
「官邸の最高レベルの圧力はあったのか?」
 経過の是非はともかく、結果的に安倍政権が贔屓を完結させた形になっていることも共通している。
 違うのは、森友学園の籠池泰典
(かごいけやすのり)は雄弁なのに(「忖度味」参照)、加計学園の加計孝太郎(こうたろう)は沈黙している点である。
 メディアは籠池は責めるのに、加計は責めようとしない。
 そうしない理由は、「沈黙は金」だけではあるまい。
 両学園の規模を比べてみれば分かる。
 両者と安倍首相との親密度を比べてみても分かる。
 大物だからこそ、加計は責められないのである。
 前川喜平
(まえかわきへい)前文科事務次官という「おとり」に目を向けさせようとするのである。

 権力者が部下に圧力をかけることは、古今東西普通にあることである。
「両学園を贔屓するために官邸が行政に圧力をかけていた!」
 だから何であろうか?
 この程度の圧力で責められるのであれば、アメリカの立場がなくなってしまう。
 戦後から現在まで、アメリカ日本にかけ続けてきた圧力は、こんなもんではない。
 「巻添味」と同じである。
 野党が攻めきれない理由も、与党が開き直る理由も、
アメリカが怖いから」
 なのである。

 行政への圧力など、さほど問題ではない。
 火急なのは北朝鮮への圧力である。
 金正恩
(キム・ジョンウン)委員長にとって核開発は父(金正日)の遺訓であり、国是である。
 日米がどんなに圧力をかけたところで、北朝鮮が核開発をやめることは絶対にない。
 このまま圧力をかけ続ければ、北朝鮮の答えは暴発しかない。
 にもかかわらず、日本は「対話と圧力」から「対話より圧力」へシフトさせられた。
 アメリカは不戦国家日本を、朝鮮戦争に引きずり込むことに成功したのである。

 はい、というわけで今回は「権力味」です。
 安土桃山時代大名が権力に物言わせた理不尽な行為を紹介します。
 それでは、どぞっ!

[2017年5月末日執筆]
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「大垣城のために」登場人物

【張りつめた山伏】旅の山伏。

【冷徹な家来】伊藤盛景の家来。

【大垣城下の人々】


【伊藤盛景】
いとうもりかげ。美濃大垣城主。豊臣秀吉の配下。

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