★ 利害得失!高論卓説?金と痰壺はたまるほど汚い!? 〜 新聞社伝授!幻の1940東京五輪金もうけの極意!! |
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ホーム>バックナンバー2015>2020東京五輪にたかるハエどもがすごすぎる
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はい、平成三十二年(2020)に予定されている東京五輪が痰壺(たんつぼ)と化してきました。
そこに汚物がある限り、ハエどもがたかりに来ます。
汚物がなくなるまで、狂宴は続くのです。
「東京五輪はスポーツの祭典だ。カネの亡者の集いではない」
そんな声が聞こえてくるようですが、現実はスポーツは建前で、金もうけが本音なのです。
そうそう、戦前にも似たような熱狂がありました。
「昭和十五年(1940)に大東亜で初めて、ここ東京市(とうきょうし。後の東京都区部)にオリンピック大会が来るー!」
そうです。知ってる方は知っている、皇紀二千六百年(神武天皇即位紀元二千六百年。西暦1940年)を記念して戦意高揚のために招致された「幻の東京五輪」のことです。
今回は昭和十一年(1936)に読売新聞社から出された金もうけマニュアル本『オリンピック東京大会
: 三億円の金が落ちる、何をして諸けるか』を紹介しましょう。
まず、以下に「はしがき」を全文転載させていただきます(旧字体等は修正)。
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三億数千万円の大金がまき散らせるオリンピック大会と、全国的大感激の皇紀二千六百年祭の大祝典が挙げられるのだ。そこに金もうけが転がっていないはずはない。日本体育協会の大島理事(大島又彦大日本体育協会長・東京五輪委員会長)が、「東京オリンピック大会を利用して金もうけを企むような奸商(かんしょう)は排撃する」と、いち早く声明しているが、この声明こそ金もうけの絶好の機会(チャンス)たることを裏書するものではなくて何であろう。問題はその金もうけが我が輝かしい日本帝国の面目と合致するかどうかだ。吾らは最も合法的であり。輝かしい祝典にふさわしい道をもって金もうけを計画することは祝福された吾らの特権だと思惟(しい)する。そして吾らは準備が必要だ。
準備なきものは当に敗北することは兵家の金言なるのみならず、吾らの経済生活上の鉄則である。千載一遇のチャンスを捉えて金もうけのプランを立てる人のため、必ず何ものかの好ヒントを与え得ると自信をもってお薦めする次第である。
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すごいですねー。なんか今と考え方が同じですよねー。
では、いったいどんな商売がもうかるって書かれているんでしょうか?
[2015年7月末日執筆]
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