★ 緊急警告! 敵基地攻撃は全面戦争への禁断の扉なり! 〜 悪夢再来!? 六十五年前の敵基地攻撃「真珠湾攻撃」!! |
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ホーム>バックナンバー2006>北朝鮮ミサイル発射問題で浮上した「敵基地攻撃論」
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平成十八年(2006)七月五日、北朝鮮は長距離弾道ミサイル「テポドン二号」を含む七発のミサイルを日本海に向けて発射した。
同日、日本は北朝鮮に厳重抗議、万景峰(マンギョンボン)号の一時来航禁止などの経済制裁を発動するとともに、国連安保理に対北朝鮮制裁決議案をたたきつけた。
「絶対に許さーん!」
いつにない日本の剣幕に、アメリカ・イギリス・フランスなどはそろって賛同、中国・ロシアですら北朝鮮に不快感を示した。
「日本の友人の怒りはもっともだ(中国・李肇星外相)」
「ミサイル発射には失望した。こんなのは正常な行為ではない(ロシア・プーチン大統領)」
それでも北朝鮮をかばいたい中国・ロシアは提携、制裁決議案よりも一ランク下の非難決議案を提示し、各国に根回しを始めた。
で、最終的には日本もこれに妥協、十六日(ニューヨーク時間十五日)、非難決議は全会一致で採択されたのである。
これに対し北朝鮮の朴吉淵(パク・キルヨン)国連大使は、
「ミサイル発射演習は続行する」
と、決議を即全面拒否、会議途中で退席してしまった。
アメリカのボルトン国連大使は強烈に皮肉った。
「非難決議採択から拒否までわずか四十五分。世界新記録だ」
これをきっかけとして日本ではにわかに「敵基地攻撃論」が沸き起こった。
「ミサイルが発射されてからでは遅すぎる。発射される前に基地を攻撃してしまえばいいではないか」
迎撃システムが完備されていない今、そういった意見が出るのは当然の成り行きといえよう。
が、私は「敵基地攻撃論」には反対である。
「敵基地攻撃」も「先制攻撃」も次にあるのは「全面戦争」である。
太平洋戦争の発端となった真珠湾攻撃もまた「敵基地攻撃」であった。
「日本は攻められないように敵基地を攻撃しただけだ。戦火の拡大は望んでいなかった」
そんな自分勝手な理由が通用しないことは、すでに歴史が証明しているではないか!
「報復には報復を!全面戦争には全面戦争を!」
確かに北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記はそう言っているが、彼の言っていることは「後の戦」であり、
「たたかれたらたたくぞ!」
は、言っているが、
「たたこうとしたらたたくぞ!」
までは言っていない。
それを言えばどういうことになるか、ギリギリのところでわきまえているのであろう。
戦争は仕掛けたほうが悪である。
「攻められそうになったから攻めた」
そんな言い訳は国際的には理解を得られない。
たとえ攻められたにせよ、悪は決してそれ以上の悪でもって対処すべきではない。
アメリカのようにテロを起こされたから即戦争、イスラエルのように拉致られたから即戦争というのは、少なくとも私には理解不能である。
私はいかなる戦争も悪、報復でさえ悪だと考えている。
今回の問題における日本の対応のように、悪に対してはあくまでスジを通して対処するのがまっとうなやり方ではなかろうか?
今回の問題で中国・ロシアが拒否権を発動しなかったのは、日本が正しかったからである。
全会一致で世界が日本になびいたのも、日本に正義があったからである。
もし、日本が先に北朝鮮のミサイル基地を攻撃していれば、世界は逆に北朝鮮になびいたかも知れない。
忘れてほしくないのは、日本は戦争をしない国だという点である。
戦争を永久に放棄した奇跡の平和国家だという点である。
この恒久不戦の精神を世界に広めることこそ、真の日本の使命ではないか!
日本は防衛力を強化すべきである。
攻撃力ではなく防衛力だけを強化し「世界最強の超軍事大国」を目指すべきであろう!
核武装などというお粗末で中途半端な防衛ではなく「核をもしのぐ最強兵器」で完全武装すべきであろう!
「核をもしのぐ最強の兵器」とは何か?
それは「敵の戦意を喪失させる薬」である。
この薬さえ開発できれば、敵に噴射するだけで戦争を仕掛けられなくなるわけである。
当然、この薬はテロに対しても有効である。
「どれがテロリストでどれが善良な市民か区別がつかない〜」
そういった場合でも区別することなく全員に散布してしまえば、全員が善良な市民になってしまうわけである。
世界最強の超軍事大国」とは、戦争に連戦連勝する国のことではない!
敵に戦争をする気を絶対に起こさせない、不戦無敗の国のことであろう!
核武装は敵を増やすだけである。
復讐(ふくしゅう)は復讐を呼び、戦争が新たな戦争を招くのである。
各国は核至上主義などという下品で低次元で愚劣(ぐれつ)極まりない思い込みを今すぐ捨てるべきであろう!
それを止めさせるために「核をもしのぐ最強の兵器」の開発が急務なのである。
都合のいいことに日本は医療・科学大国である。
近い将来、必ずや「核をもしのぐ史上最強の兵器」の開発に成功し、世界平和に貢献するようになるであろう!
* * *
というわけで今回は六十五年前の敵基地攻撃、御存知「真珠湾攻撃」をお届けしたい。
日本の太平洋戦争突入は誤りだったのであろうか?
いや、日本はすでに大陸に進出したときに重大なミスを犯している。
どんなミスかって?
もし、過去にそのミスに気づき、世界統一を成し得た日本人がいたとすれば、あと十五年長生きした織田信長ぐらいであろう!
[2006年7月末日執筆]
参考文献はコチラ
【山本五十六】やまもといそろく。連合艦隊司令長官。海軍大将。
【南雲忠一】なぐもちゅういち。第一航空艦隊司令長官。海軍中将。
【宇垣 纏】うがきまとめ。連合艦隊参謀長。海軍中将。
【草鹿竜之介】くさかりゅうのすけ。第一航空艦隊参謀長。海軍少将。
【山口多聞】やまぐちたもん。第二航空戦隊司令官。海軍少将。
【富岡定俊】とみおかさだとし。軍令部第一課長。海軍大佐。
【淵田三津雄】ふちだみつお。空母赤城飛行隊長。海軍中佐。
【杉山 元】すぎやまはじめ。参謀総長。陸軍大将。
【永野修身】ながのおさみ。軍令部総長。海軍大将。
【昭和天皇】しょうわてんのう。天皇。大日本帝国軍総帥。
【東条英機】とうじょうひでき。首相。陸軍大将。
【来栖三郎】くるすさぶろう。外交官。駐米大使介添役。
【日本の閣僚】
【その他日本軍の人々】
【その他アメリカ軍の人々】
【その他アメリカの国民】
【キンメル】アメリカ太平洋艦隊司令長官。海軍大将。
【ショート】アメリカハワイ方面軍司令長官。海軍中将。
【スチムソン(スティムソン)】アメリカの陸軍長官。ルーズベルト側近。
【 ハ ル 】アメリカの国務長官。ルーズベルト側近。
【ルーズベルト(ローズベルト)】アメリカの大統領。連合国軍総帥。