栄枯盛衰!焦熱地獄!まさかの燃えるお爺さん! 〜 オレに触るとヤケドするぜ!平清盛沸騰中!! |
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この夏、奇怪な怪談が生まれた。
百歳以上の高齢者が次から次へと消えていくという、いわゆる「所在不明高齢者問題」である。
きっかけは「ミイラ」であった。
平成二十二年(2010)八月、東京都足立区で生存していれば百十一歳になる都内最高齢男性(加藤宗現)のミイラ化遺体が発見されたのである。
家族の話によると、男性は三十年ほど前、
「即身成仏する」
と、言って部屋にこもったまま出てこなくなり、そのままずっとほったらかしにしておいたところ「ミイラ」になっていたという。
この事件をきっかけとして全国で百歳以上の高齢者の調査が行われた結果、次々と所在不明高齢者が判明した。
また、消し忘れの戸籍も多数判明、それらは連日「日本最高齢記録」を更新し、長崎県壱岐市では、ついに御年二百歳という戸籍上は生存している超絶高齢者まで登場してしまった。
将来、日本の高齢化はますます進むといわれている。
若者の負担は重くなり、どんどん重くなっていくにつれ、彼らの心境は悪魔化していくことであろう。
そうなのだ!このまま高齢化を放っておけば、将来は今よりずっと恐ろしいおぞましいことが起こるようになるであろう!
それを阻止するためには、景気対策や少子化対策などを行い、就労人口を増やしていくしかないではあるまいか?
はい。というわけで、今回は平安時代には十分な高齢者だった平清盛の臨終をお届けしたいと思います。
有名な話なので御存知の方も多いと存じますが、ちまたの猛暑にも負けない熱い熱ーいお話でございます。
気象庁によると、今月(平成二十二年九月)上旬も猛暑ということですので、特に高齢の方は熱中症に注意しましょう。
[2010年8月末日執筆]
参考文献はコチラ
【平時子(二位尼)】たいらのときこ(にいのあま)。清盛の妻。
【池禅尼)】いけのぜんに。清盛の継母。
【平 宗盛】たいらのむねもり。清盛の子。
【平 知盛】たいらのとももり。清盛の子。
【平 重衡】たいらのしげひら。清盛の子。
【平 維盛】たいらのこれもり。清盛の孫。
【平 盛国】たいらのもりくに。清盛の家人。
【お付きの女房たち】
【 牛 頭 】ごず。地獄の獄卒。
【 馬 頭 】めず。地獄の獄卒。