★ こんなのあり!? 悩むならクジで選ぼう新将軍! 〜 鎌倉公方・足利持氏の怒りの挙兵「永享の乱」!! |
||||||||||||||
ホーム>バックナンバー2006>クジと談合
|
毎年十二月になると「年末ジャンボ宝くじ」の話題が出る。
「今年は当たるかなっ」
なーんて何枚か購入してワクワクしているうちに年末になり、
「やっぱり買わなきゃよかった」
てな繰り返しになるのである。
何億何千万といった大金は、一般人にとっては夢のまた夢のお話である。
ところが世の中には、何億何千万といった仕事をズルして自分のところに回してもらおうとする不埒(ふらち)なヤカラがいるのである。
お分かりであろう。
いわゆる「談合」をたしなむ人々である。
最近、地方自治体の談合発覚が相次いでいる。
福島県と和歌山県と宮崎県では、それぞれ佐藤栄佐久(さとうえいさく)知事と木村良樹(きむらよしき)知事と安藤忠恕(あんどうただひろ)知事が談合に関与して逮捕され、福井県・名古屋市・奈良市・北海道深川市などでも続々とボロが出てきている。
中でも奈良市では、テレビの前で公然と談合が行われていた。
「はよクジ作れや!」
あろうことか、落札業者をクジで決めていたのである。
本来クジとは、神の意をうかがうために用いられた神聖なものである。
こういった悪いことに利用された神もいい迷惑であろう。
ところが、日本の歴史を振り返ってみると、もっと信じられないことにクジが用いられたことがある。
「よし、次の将軍はクジで決めよう!」
あろうことか、一国の宰相をクジで決めてしまった時代もあったのである。
「そんなバカなー!」
当然、反発する者も現れた。
長年の鬱憤(うっぷん)を一気に爆発し、結局自滅してしまった哀れな武将が鎌倉にいた。
今回は鎌倉公方・足利持氏が起こした関東の大乱「永享の乱」を御紹介したい。
[2006年11月末日執筆]
[2006年12月9日加筆]
参考文献はコチラ