★ 国家改造!一人一殺!五・一五事件の前触れ!? 〜 右翼テロリスト・井上日召主導!血盟団事件!! |
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ホーム>バックナンバー2022>令和四年8月号(通算250号)凶弾味 安倍晋三元首相射殺事件
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あれからひと月が過ぎようとしているが、まだ信じられない。
いまだどこかにいらっしゃるような気がしてならない。
日本史上最も長く首相の座に就いていた政治家であった(「安倍味」等参照)。
首相を退いてからも、与党自民党最大派閥の首領を務めていた実力者であった。
少なくともあと十年は、日本政界の頂点に君臨し続けたであろう大権力者であった。
その大権力者・安倍晋三が、突如としてこの世から消滅してしまった。
どおーん!
令和四年(2022)七月八日、安倍晋三元首相は参院選の最中、奈良遊説中に凶弾に倒れた。
無言で安倍の背後に駆け寄り、やにわに手製の銃をぶっ放したのは、無職(元海上自衛隊員)・山上徹也(やまがみてつや)。
驚いて振り向いた安倍に、山上は二発目をぶっ放した。
どおーん!
これが致命傷になった。
安倍は崩れ落ちる際、わずかに笑みをこぼしたという。
(これが男子の本懐か……。(「不況味」参照))
しかし、本当に山上が恨んでいたのは安倍ではなかった。
「オレが憎むのは統一教会(後の世界平和統一家庭連合)だけだ。結果として安倍政権に何があってもオレの知った事ではない」
「本当の敵ではなかったが、仕方なく安倍を狙った」
安倍はただ統一教会とつながっていたため、八つ当たりで殺されただけであった。
「違うんかい!」
さぞや安倍は冥土でがっかりしていることであろう。
安倍の言動は、常に世論を二分してきた。
私も安倍が提示した様々な案件に賛成したり、反対したりしてきた。
賛成案件については、彼ほど頼もしい方はいなかった。
反対案件については、彼ほど憎らしい奴はいなかった。
今となっては、どちらもいい思い出である。合掌。
左翼は安倍を嫌悪するが、嫌われ過ぎている感がある。
なぜなら安倍の右翼的言動のほとんどは、宗主国アメリカが敷いたレール通りに動いているに過ぎないからである。
左派メディアはアメリカには刃向かえないため、安倍に八つ当たりすることで気を紛らわせていたのであろう。
安倍には「負の遺産」と呼ばれているものがある。
モリカケ桜(森友学園問題+加計学園問題+桜を見る会)などの疑惑である(「忖度味」「権力味」「隠蔽味」参照)。
これら疑惑には、左派だけではなく右派からの批判の声も小さくなかった。
真偽の程は藪の中になってしまったように思えるが、安倍昭恵未亡人が葬儀の挨拶で核心を口にしてくれた。
「主人のおかげでいろいろなことを経験できた。すごく感謝している。いつも私のことを守ってくれた」
肝心なのは最後である。
「いつも私のことを守ってくれた」
そうである!
安倍はどんな時も、昭恵夫人を守ってきたのである!
国か妻かと二者択一を迫られた時も、どんな手段を使ってでも妻を守ろうとしたのである!
森友学園問題は、その最たる例であろう(「改竄味」参照)!
安倍は、
「妻を守るためには悪にもなれた!」
のである!
改めてよく考えてみてほしい。
彼以上に彼女をかばおうとする人なんて、他に誰も存在しないではないか!
しかし、何よりも国を優先しなければならない立場の安倍は、最後まで本心を明かそうとしなかった。
加計学園問題(「権力味」参照)も桜を見る会の問題(「隠蔽味」参照)も構図は同じである。
「友を守るために悪になった!」
「支援者を守るために悪になった!」
これら以上に腑(ふ)に落ちる答えなど、他に存在しないであろう。
日本史上最も長く首相を務めた男は、皮肉にも政治家には向いていなかった。
彼は誰よりも人間臭い人間らしい人だったのである。
安倍はお友達には優しかったが、それ以外には冷たかったという人もいる。
「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」
よく秋葉原の遊説での野次馬への指差しが引用されるが、安倍が首相として最も無念だったのは、「イスラム国(IS)」に捕らわれた後藤健二らをアメリカの圧力で救えなかったことであろう。
後藤の死を知らされた時の安倍の写真が新聞に載っていたが、あんなにも打ちひしがれた彼の姿をその前もその後も見たことがない。
後藤の思想は安倍とは真逆である。
安倍にとっては「こんな人」であったが、そんなことは関係なく、日本国の長として一日本国民を救うために必死になって救出を試みたのであろう。
はい、というわけで今回は「凶弾味」にしてみました。
昭和時代の右翼テロリスト・井上日召がしでかした「血盟団事件」をお届けします。
それではどぞっ!
[2022年7月末日執筆]
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