★ 眉目秀麗!でも狂気?美しいことは罪なのか!? 〜 平安時代の超イケイケイケメン!冷泉天皇!! |
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平成二十八年(2016)七月二十六日、戦後最悪、平成時代最多の被害者を出した大量殺人事件が起こった。
犯人(植松聖)は知的障害者施設「津久井やまゆり園(相模原市緑区)」に未明に侵入、職員二人を縛った後、入所者十九人を刺殺し、職員二人を含む二十六人を負傷させた。
「ヒトラー思想が降りてきた」
これより先、犯人は大島理森(おおしまただもり)衆院議長宛に障害者抹殺を持ち掛ける手紙を持参していたという。
「障害者は生きていてもムダ。安楽死を!」
ちょうどノルウェー大量殺人事件から五年である(「諾威味」参照)。
欧州でくすぶっている亡霊が、日本にも渡ってきたというのであろうか?
狂気というものは厄介である。
身体的な病人は見た目で分かるが、精神的な病人は見た目だけでは分からない。
そのため、主君を精神病人扱いにして実権を握る奸臣(かんしん)が出てくることがある。
日本では平安時代にあった。
平安時代半ばの陽成(ようぜい)天皇(「引退味」参照)と冷泉(れいぜい)天皇と花山(かざん)天皇(「安倍味」「満月味」参照)は「狂気」とされているが、ウソであろう(「天皇家系図」参照)。
この三方の「狂気」は、藤原北家が摂関家に昇格するために仕組んだ「偽りの病気」であった可能性が高い。
もともと摂政・関白は常置ではなかった。
「天皇が幼少の時は摂政が天皇政務を代行」
「天皇が病弱の時は関白が天皇政務を補佐」
という異常事態の時だけしか置かれなかったのである。
そこで藤原北家は考えた。
「天皇が健康の時も精神病人扱いにして関白が天皇政務を補佐」
という反則技を追加することによって、どんな天皇の時でも摂関を置けるように変えてしまったのであろう。
というわけで今回は伝六十三代天皇・冷泉天皇です。
名誉挽回ということで、恐れ多くも独白体にしてみました。
史書がねじ曲げられていると思われる箇所は、アレンジして修正するしかないでしょう。
[2016年7月末日執筆]
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参考文献はコチラ
【冷泉天皇(憲平親王)】れいぜいてんのう(のりひらしんのう)。朕。伝六十三代天皇。
【村上天皇】むらかみてんのう。父上。伝六十二代天皇。
【藤原安子】ふじわらのあんし。母上。村上天皇皇后。師輔の娘。
【藤原芳子】ふじわらのほうし。継母。髪長オバケ。村上天皇女御。師尹の娘。
【昌子内親王】しょうしないしんのう。嫁(皇后)。従姉妹。朱雀天皇皇女。
【藤原懐子】ふじわらのかいし。嫁(女御)。従妹。伊尹の娘。
【藤原フ子】ふじわらのふし。嫁(女御)。叔母上。師輔の娘。安子・登子の妹。
【源 高明】みなもとのたかあきら。伯父上。醍醐天皇皇子。右大臣→左大臣→大宰権帥。
【冷泉天皇を追い回す女たち】
【宮中の人々】
【藤原登子】ふじわらのとうし。叔母上。尚侍。師輔の娘。安子の妹。
【藤原伊尹】ふじわらのこれただ・これまさ。伯父上。師輔の子。懐子の父。
【藤原兼家】ふじわらのかねいえ。叔父上。師輔の子。超子の父。
【藤原実頼】ふじわらのさねより。大伯父上。ジイジ(東宮傅)。左大臣→太政大臣。関白→摂政。