★ 下克上の開祖・北条早雲に最後最恐の敵がいた! 〜 霊魂不滅!魔界転生!本当は怖い三浦家の一族!! |
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人は自分と同じ名前の人に、なぜか興味を持つものである。
姓が同じ、名が同じ、姓名両方が同じであれば、なおさらのことである。
自分と同じ名前の人が活躍していると、なぜかうれしいものである。
関係ないのに、なぜかふんぞりかえってしまうものである。
逆に同じ名前の人が悪いことをすると、おもしろくないものである。
ニュースや何かで自分と同姓同名の犯人が出ちゃったときは、関係ないのに気まずいものである。
「あはっ!お前の名前と同じじゃーん!」
誰かに気づかれちゃったときは、最悪である。
被害者と同じ名前の場合も、加害者ほどではないが、気分のいいものではない。
平成二十年(2008)三月、二十数年前のいわゆる「ロス疑惑」が米ロス市警によって「発掘」された。
アメリカでは「容疑者」、日本では「元社長」である当事者の氏名は「三浦和義」。
よくありそうな名前である。日本中、いや世界中の「ミウラさん」や「カズヨシ君」、はたまたほかにもいるであろう「三浦和義氏」は、さぞや複雑な思いをされていることであろう。
「あいつは悪いヤツなのか、悪くないヤツなのか、いったいどっちなんだぁー!」
さらに、同月起こった茨城土浦通り魔事件を誘発した殺人事件の被害者もまた「三浦さん」であった。
三浦氏は名族である。
有名なのは三浦半島(神奈川県三浦市・横須賀市)に興った桓武平氏の一族である。
弊サイトにも今まで三浦義村(よしむら。「将軍味」ほか参照)、三浦泰村・光村(みつむら)兄弟(「揉事味」)、三浦胤義(たねよし。「栄光味」)、三浦時高(ときたか。「クジ味」)が登場したが、いずれもこの系統である。日本史上に登場する「三浦さん」で別系統なのは、三浦按針ぐらいしか思いつかない。
というわけで、今回は戦国時代の三浦氏の滅亡を取り上げたい。
三浦氏は鎌倉時代にも滅亡しているため、当初はこちらを採り上げようと思ったが、「揉事味」で概要を述べているため、戦国時代の方にした。
それにしても、なぜか三浦氏は二度とも「北条を名乗る男」に滅ぼされている。
これは偶然であろうか?
とりあえず、三浦さんは北条さんを見かけちゃったら、用心するに越したことはない。
おそらく三浦元社長も「ホージョー」なる男の登場を極度に恐れているのではあるまいか?
* * *
十月、拘置中の三浦和義はロサンゼルスで自殺した。「ホージョー」なる男が登場したかどうかは未確認である。
[2008年3月末日執筆]
[2008年12月加筆]
参考文献はコチラ
【三浦義同(道寸)】みうらよしあつ(どうすん)。相模新井→岡崎城主。
【三浦義意】みうらよしおき。相模新井城主。義同の子。
【三浦時高】みうらときたか。相模新井城主。義同の義父または祖父。
【三浦道香(義教)】みうらどうこう(よしのり)。相模住吉城主。義同の弟。
【大森氏頼】おおもりうじより。相模小田原城主。義同の外祖父。
【 忠 室 】ちゅうしつ。相模総世寺住職。義同の師。
【太田資康】おおたすけやす。武蔵江戸城主。義同の娘婿。
【大森越後守】おおもりえちごのかみ。義同の家来。
【佐保田河内守】さほたかわちのかみ。義同の家来。
【三浦軍の人々】
【小田原軍の人々】
【神谷雅楽頭】かみやががくのかみ。宗瑞の家来。
【伊勢(北条)氏綱】いせ(ほうじょう)うじつな。宗瑞の子。相模小田原城主。
【伊勢宗瑞(北条早雲)】いせそうずい(ほうじょうそううん)。相模小田原城主。