★ 大金獲得!精神崩壊?金ありすぎて何か変!?
  〜 百円札灯したあの人!? 虎大尽・山本唯三郎!!

ホーム>バックナンバー2022>令和四年6月号(通算248号)成金味 うらやましくない成金

うらやましくない成金
1.貧乏物語
2.大戦景気
3.酒池肉林
4.盛者必衰

 成金――。
「なれるもんならなってみてー!」
 って人も多いことであろう。
 令和四年(2022)五月には、日本と世界でそれぞれ「成金」が話題になった。
 一瞬にして「金持ち」になっちゃった山口県阿武町臨時特別給付金四千六百三十万円誤送金騒動の田口翔
(たぐちしょう)容疑者と、世界中から支援が集まってくるウクライナのゼレンスキー大統領である。
 それでも、この二人はどうにもうらやましいとは思えない。

 はい、というわけで今月は「成金味」にしてみました。
 大正時代の船成金・山本唯三郎
(やまもとたださぶろう)を紹介します。
「誰それ?」
 うーん、教科書にも名前が載らない人なので、首を傾げる人が多いのも無理ありません。
 でも、彼の逸話は大戦景気船成金を描いた和田邦坊
(わだくにぼう)の風刺漫画として教科書にも載っていると思いますよ。

 探す芸者(または女中)
「暗くてお靴が分からないわ」
 富豪そうなおじさんが百円札に火をつけて、
 ぼわっ!
「どうだ、明るくなったろう?」

 そうです!
 あの「どうだ明るくなったろうおじさん」が山本唯三郎だといわれているんです
(諸説あり)
 では、彼の生涯とはどんなものだったのでしょうか?
 それでは、どぞっ!

[2022年5月末日執筆]
ゆかりの地の地図
参考文献はコチラ

「山本唯三郎」登場人物

【山本唯三郎】やまもとたださぶろう。実業家。松昌洋行社長。虎大尽。坂斎正雪の三男。山本竹次郎の養子。

【山本多喜(石黒多喜)】やまもとたき(いしぐろたき)。唯三郎の妻。涵一郎の次女。

【だん子】
祇園の名妓。唯三郎の妾。

【坂斎正雪】
さかなりまさゆき。石見浜田→美作鶴田藩士。唯三郎らの父。

【山本勢以】やまもとせい。唯三郎の母。

【青木要吉】あおきようきち。教育家。唯三郎の兄。坂斎正雪の次男。青木多三郎の養子。

【石黒涵一郎】いしぐろかんいちろう。元衆院議員(立憲政友会)。唯三郎の岳父。多喜の父。

【市原盛宏】いちはらもりひろ。銀行家。第一国立銀行横浜支店長。要吉の学友。

【近所の奥様方】
【豆腐屋の主人(先代)】
【豆腐屋の主人(当代)】
【北海道庁土木課長】
【取引先の人】
【女たち】
【函館の料亭の芸者(または女中)】
【アドバイスする人】
【鉄道省の役人】

【松平武聡】
まつだいらたけあきら。石見浜田藩主→美作鶴田藩主。坂斎正雪の主君。徳川斉昭の十男。

【毛利敬親】
もうりたかちか。長州藩主。

【渋沢栄一】
しぶさわえいいち。実業家。唯三郎のダチ。

【新渡戸稲造】
にとべいなぞう。教育家。唯三郎の先輩。

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