★ 日本再生!脱亜入欧?増税路線に未来はあるか? 〜 絶対勝てない敵に勝つ方法!? 清和天皇の秘策!! |
||||||||||||||
ホーム>バックナンバー2011>日本は欧州を目指すべきか?
|
平成二十三年(2011)七月、ノルウェーで世界を驚愕(きょうがく)させたテロが起こった。
事件の犯人(アンネシュ・ブレイビク)は、首都オスロの官庁街に爆弾を仕掛けた後、郊外のウトヤ島に渡った。
「警察だ」
そう名乗って若者たちを集めさせた後、いきなり銃を乱射したのである。
バババババ!
「キャー!」
「何すんのー!?」
「痛いよー!」
若者たちはパニックになった。
犯人は逃げ回る若者たちを執拗(しつよう)に追い回し、警察が到着する一時間ほどの間に百名近くもしとめてしまったという。
「命だけは助けてくれ〜」
中には、すがって頼む若者もいたが、彼は平気で銃を向け、
「おやすみ」
と、撃ち殺したという。
当初、このテロはアルカイダなどイスラム過激派の仕業ではないかと報じられた。
が、ふたを開けてみると、極右思想を持つ男の単独犯行であった。
「欧州をイスラムから守るためにはやらなければならなかった」
彼はノルウェー与党・労働党が進める移民政策に反発していたという。
たとえどんな理由があったとしても、暴力で解決できることなど何一つない。
日本にとって移民問題は対岸の火事ではない。
北欧のように増税路線に転換し、高負担高福祉社会を目指せば、高齢化が進み、人口減少が加速し、移民に頼らざるを得なくなるであろう。
そうなれば、移民に不満を持つ既存の国民が増え、トラブルが頻発、最悪このような事件が日本でも起こり得るのである。
そうさせないためには、「長寿味」や「高齢味」でも述べたように、少子化対策を行って既存人口を増やすしかないであろう(もっとも子ども手当が効果的だとは思わないが)。
結局、力とは数である。数がものを言わせるのである。
国力も同じである。人口が多くなければ、大国とは呼べない。
日本人は増えるべきである。地を埋め尽くし、海に出、天へ上るほど増殖すべきである!
繁殖さえすれば、今の日本が抱えている様々な財源問題も、一挙に解決できるであろう!
というわけで今回は伝五十六代天皇・清和天皇の「秘策」をお届けします。
「清和天皇の秘策?何それ?それ以前に平安時代の天皇と少子化対策とどんな関係あるの?」
はい。首をかしげた方にはこの物語。
今回は恐れ多くも帝(みかど)の独白体ですが、何分、史実に照らしたフィクションですので、どうかお許しください。
[2011年7月末日執筆]
参考文献はコチラ
【清和天皇(清和上皇)】せいわてんのう(じょうこう)。伝五十六代天皇。文徳天皇皇子。
【藤原高子】ふじわらのたかいこ・たかきこ・こうし。清和天皇女御。良房の養女。
【藤原明子】ふじわらのあきらけいこ・めいし。清和天皇の母。良房の娘。
【藤原順子】ふじわらのじゅんし・のぶこ。清和天皇のおば。良房の妹。
【貞明親王(陽成天皇)】さだあきらしんのう(ようぜいてんのう)。清和天皇と藤原高子の子。
【在原行平】ありわらのゆきひら。清和天皇の側近。
【女官たち】
【伴 善男】とものよしお。大納言。清和天皇のお気に入り。
【藤原基経】ふじわらのもとつね。陽成天皇の摂政。良房の養子。
【藤原良房】ふじわらのよしふさ。冬嗣の子。清和天皇の摂政。