★  うわーん、だまされた! まさか帝があんな仕打ちを……。
〜 絶望! 失望! 大絶叫! 平安時代の大サギ事件!!

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詐欺全盛時代
1.蔵人所という暗いところ
2.御苦労な極(ごくろう)
3.土壇場で地団駄なんなんだ!

 世は、サギ全盛時代である。
 カード偽造詐欺・振り込め詐欺
(元オレオレ詐欺)・フィッシング詐欺・架空請求詐欺・金融詐欺・ネットオークション詐欺・リフォーム詐欺・年金詐欺・保険金詐欺・募金詐欺・結婚詐欺・寸借詐欺などがちまたをにぎわし、先月(平成十七年六月)も、三井物産や健康食品販売会社「リッチランド」などが詐欺の疑いで強制捜査を受けている。

「だますよりだまされるほうがいい」
 そんなことを言っていてはいけない。
 だますのは論外であるが、だまされるよりはだまされないほうがいいに決まっている。
「自分だけはだまされないよ」
 そう思っている人ほど、実は危ないらしい。
「ウソ付きはサギ師の始まり」
「人を見たらサギ師と思え」
「サギ師猛々しい」
「サギ師に追い銭」
「サギ師の上前を取る」
「サギ師を捕らえて見れば我が子なり」
 本当は「泥棒」や「盗人」が入るこれらの言葉も、入れ替えてみても全く違和感がないことに気付く。

 というわけで、今回は平安時代のとんでもないサギ事件をお届けしたい。
 今回は、この物語自体がサギみたいな話であるが、どうか腹を立てずに御覧ください。

[2005年6月末日執筆]
参考文献はコチラ

*          *          *

「平安時代の大サギ事件」主な登場人物 

【 私 】六位蔵人。兼輔の部下。

【藤原兼輔】ふじわらのかねすけ。蔵人頭。三十六歌仙の一人。私の上司。
【五位蔵人】ごいのくろうど。私の上司。

【 帝 】みかど。私の主君。誰でしょう?


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