★ 真言密教!他力本願?仏教界頂上決戦は殺し合い!?
  〜 死闘!真言宗開祖・空海vs.法相宗権威・修円!!

ホーム>バックナンバー2021>令和三年1月号(通算231号)三密味 「三密」を唱えたのは空海

三密は空海
1.栗
2.禁
3.頓

 みなさま、あけおめです。
 子年
(2020年)は、新型コロナウイルス(COVID19)にチュー意する年でした。
 丑年
(2021年)は、モー大変な年になっちゃわないことを願います。
 大丈夫です。
 防疫神は牛頭天王
(ごずてんのう)というんです。
 コロナなんて牛の霊力が封じてくれるでしょう。

*            *            *

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 令和二年(2020)十二月一日、「新語・流行語大賞」が発表され、年間大賞に「三密」が選ばれた。
 コロナ感染予防のため避けるべき三つの密「密集+密閉+密着」を提唱した小池百合子
(こいけゆりこ)都知事が受賞したが、平安時代から提唱している空海こそ受賞すべきであろう。
「受賞対象は生きている人だけ」
 という条件があったとしても該当する可能性がある。
 なぜなら空海は、今でも生きている可能性があるからである(「引籠味」参照)

 ただし、空海が提唱した三密は、小池都知事のそれとは真逆である。
 小池のは消極的な「三密」だが、空海のは積極的な三密だからである。

 三密とは、「身(体)」と「口(声)」と「意(心)」である。
 仏には初めから霊力が備わっているが、人にはない。
 しかし人でも、身に印を結び、口で真言を唱え、心中に本尊を描いて修行すると、仏と一体になって同等の霊力が備わるという。

 というわけで今年一発目は「三密味」です。
 日本真言宗の開祖・空海と、法相宗の権威・修円
(しゅえん・しゅうえん)の壮絶な殺し合いをお届けします。
「あれ? 空海って偉人じゃないの? 殺し合いって何? 先月の水戸黄門
(「隠蔽味」参照)に続いて今回も黒歴史暴露かよ!」
 いえいえ、そんな意図はありませんよ〜。
 偉人呼ばわりされている人を、疑いの目で見たくなるタチなのです〜。
 今回のネタ元は、おなじみの『今昔物語集』です。
 それでは、どぞっ!

[2020年12月末日執筆]
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参考文献はコチラ

「空海vs修円」登場人物

【 空 海 】くうかい。真言宗僧。大僧都。東寺→金剛峰寺住持。

【 実 恵 】じちえ。真言宗僧。空海の弟子。
【 真 済 】しんぜい。真言宗僧。空海の弟子。
【 真 紹 】しんじょう。真言宗僧。空海の弟子。

【嵯峨上皇(天皇)】
さがじょうこう(てんのう)。上皇。嵯峨院主。伝52代天皇。
【橘嘉智子(檀林皇后)】たちばなのかちこ(だんりんこうごう)。皇太后→太皇太后。嵯峨上皇(天皇)の皇后。

【嵯峨院の蔵人】
【維那の僧】
【新しい維那の僧】
【金剛峰寺の僧たち】


【真如(高岳親王)】しんにょ(たかおかしんのう)。平城天皇の皇子。嵯峨上皇(天皇)の元皇太子。修円や空海の弟子。

【 修 円 】
しゅえん・しゅうえん。法相宗僧。少僧都。山階寺→長谷寺住持。

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