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   〜 二宮尊徳の桜町仕法反対者!豊田正作!!

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森友学園問題
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森友学園
忖度
籠池泰典
二宮尊徳

 平成二十九年(2017)三月は、ちまたも国会も「森友学園問題」ばっかであった。
「大阪の森友学園が小学校
(瑞穂の国記念少学院)を新設するため国有地を激安で購入したそうな!」
「約十億円の物件が、なんと約一億円!」
「ありえねー! 九割引きなんて、近所のスーパーでも見たことねー!」
「水面下で何か工作したのか?」
「すでにある森友学園の幼稚園では、園児に教育勅語などを暗唱させているそうな」
「『アベシュショー、ガンバレ!』とか言わせてるそうな」
「ということは、小学校用地取得に総理
(安倍晋三)の影が?」
「だって、小学校の名誉校長は、総理夫人の安倍昭恵
(あきえ)さん!」
「総理と仲良しの鴻池祥肇
(こうのいけよしただ)さんが『コンニャク』とか暴露し始めたぞ!」

 たまらず官は火消しに動いた。
「あ! 昭恵さんが名誉校長をやめよった!」
「大阪府が小学校設立の認可を取り消した!」
「財務省が用地売買の書類を廃棄しよった!」
「籠池理事長が激怒して辞任して、『昭恵夫人から寄付金百万円もらった』ってぶちまけたぞ!」

 安倍政権は籠池を黙らせるためか、国会の証人喚問に引きずり出した。
「証人喚問でウソを言うと偽証罪に問われますよ〜。黙っていたほうが身のためですよ〜」 
 それでも籠池は雄弁であった。
「(用地取得について)稲田朋美防衛相の夫の事務所に相談に行った!」
「東徹参院議員、北川イッセイ元国土交通副大臣、柳本卓治参院議員にも声をかけた!」
「安倍昭恵夫人付職員の谷査恵子さんから
(財務省との交渉経過を知らせる)ファクスをいただいた!」
「(用地を格安で取得できた時は)神風が吹いたかと思った」
「事実は小説より奇なり! 私が申し上げていることが正しゅうございます!」

 はい、真偽の程はこれからですが、今回は一躍有名になったこの言葉で味付けてみます。

  【忖度(そんたく)
   他人の気持ちをおしはかること。推察。
(『大辞林』より)

「(用地売買について)安倍夫妻への忖度はあったのか?」
 あったに決まっているが、忖度された方の罪を問うことはできまい。
 した方にせよ、この程度では罪を問われるまではいくまい。
 もっと積極的な行為があれば別だが、大勢いればあやふやにされるだけであろう。
 この問題は、個人というより制度に問題があるのであろう。

 というわけで今月は江戸時代の篤農家・二宮尊徳の「桜町仕法(さくらまちしほう)」を採り上げます。
「『忖度』と『尊徳』? ダジャレだけで何にも関係ないじゃないか!」
 いえいえそんなことありません。尊徳ほど忖度の達人はいないと思いますよ。
 それでは、どぞっ。

[2017年3月末日執筆]
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参考文献はコチラ

「桜町仕法(豊田正作vs二宮尊徳)」登場人物

【豊田正作】とよだせいさく。相模小田原藩士。

【大久保忠真】おおくぼただざね。相模小田原藩主。老中。正作の主君。

【服部十郎兵衛】
はっとりじゅうろうべえ。相模小田原藩家老。
【横山周平】よこやましゅうへい。相模小田原藩士。

【鴻池善右衛門】こうのいけぜんえもん。大坂の豪商。

【下野桜町の名主ら】
【下野桜町の村人たち】

【二宮(岡田)波子】にのみや(おかだ)なみこ。尊徳の妻。元服部家女中。

【二宮尊徳(金治郎・金次郎)】にのみやそんとく(きんじろう)。農民→相模小田原藩士。

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