★ 霊験灼か!珍島物語?鎌倉倒幕ついに王手!! 〜 一大芝居!新田義貞稲村ヶ崎渡渉伝説!! |
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ホーム>バックナンバー2014>平成二十六年八月豪雨(広島土砂災害)とシリア情勢
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日本は天気の操縦を目指すべきである。
天気を操縦して防災すれば、哀悼(あいとう)も賠償も不要になる。
天気を操縦して国防すれば、軍隊も九条も不要になる。
天気を操縦して発電すれば、燃料も資源も不要になる。
天災の責任を問うことはできまい。
人災なら問うことができる。
だから人は責任者を捜そうとする。
「行政の避難勧告が遅かったからだ」
広島市だけで死者七十四名を出した平成二十六年八月豪雨(広島土砂災害)の対応についてそんな声もあるが、電車が急に止まれないのと同じで、現在の行政に責任があるとは思えない。
あるとすれば、山地への住宅造成を許可した過去の行政であろう。
高度成長時代の行政は、現在の中国がしでかしているような目先の利益優先のことを次々とやって来たのである。
そんな過去のツケが、たまたま現在に表れているだけのことであろう。
だからと言って、現在の行政が悪くないとは言えまい。
現在の慢性デフレ時代の行政がやっているツケは、未来に表れるはずだからである。
一方、世界では超大国アメリカの操縦が効かなくなってきた。
中東も中露も好き勝手なことをやってるが、とりわけ脅威なのは「イスラム国(IS。旧ISIS。旧イラクとシリアのイスラム国)」であろう。
もともとシリアは「アサド政権vs.反体制派」の対立構図であった。
それが今では「アサド政権vs.自由シリア連合vs.イスラム国」の鼎立(ていりつ)状態になっているという。
このことが、白黒はっきりさせたがる米欧を迷わせているのである。
「イスラム国をたたいちゃえばいいじゃないか」
米欧がそれをすれば、自動的に従来の敵であるイランやシリア(アサド政権)を援助することになってしまい、従来の味方であるイスラエルの怒りを買ってしまうことになるのである。
「そんなことされたらこっちが危ねえ!」
イスラエルがガザで暴れたのは、そういう危機感からであろう。
また、イスラム国は、イスラム教の中でも欧米に協調的なスンニ派の過激派なのである。
過激派とはいえスンニ派を攻撃することは、イスラムの大半を占めるスンニ派系国家群が快く思うはずがない。
「むしろ放置しておいた方が、これまでの秩序を崩さずにすむのではないか」
そういう主張が米欧内で強いのであろう。
有名掲示板サイト「2ちゃんねる」には、現在のシリア情勢についてこうあった。
・シリア政府(体制側)
・自由シリア(革命側)
・ISIS(ヒャッハ〜)
の三つ巴
「ヒャッハ〜」には不謹慎にも吹き出してしまったが、彼らはただの雑魚キャラではありえない。
「天下三分の計」を用いてイラクへも勢力を拡大し、的確に油田やダムや交通の要衝を押さえた手口などは(ダムは奪還されたが)、雑魚キャラごときにできることではあるまい。
おそらく、イスラム国には相当な軍師がいるのであろう。
もしかして軍師は外部にいるのかもしれない。
外国にいる軍事オタクのリッチマンがゲーム感覚でヤツラをリモートコントロールしてエンジョイしている可能性も捨てきれないのである。
イスラム国について懸念する点は他にもある。
戦闘員が中東だけではなく、欧米からも多数渡ってきている点である。
まるで大坂の役の前の大坂城みたいになってきたわけである(「籠城味」参照)。
それでもまだ、欧米が本気にさえなればつぶせるレベルであろう。
が、前述したように本気でつぶそうとするはずはないし、たとえつぶしたとしても、「牢人ども」は「島原の乱」や「慶安の変」などに回るだけであろう。
はい、というわけで今回は海面の干満を操縦――、いや、利用して鎌倉に攻め込んだという新田義貞の「稲村ヶ崎(いなむらがさき。神奈川県鎌倉市)渡渉伝説」をお届けします。
ようするに「進撃味」「交戦味」の続きです。
有名な逸話なので多くは説明いたしません。
それでは、どぞ!
[2014年8月末日執筆]
ゆかりの地の地図
参考文献はコチラ
【新田義貞】にったよしさだ。上野新田荘の武将。
【脇屋義助】わきやよしすけ。義貞の弟。
【船田義昌】ふなだよしまさ。義貞の執事。
【大館宗氏】おおだてむねうじ。新田軍左将軍。義貞の家来。
【堀口貞満】ほりぐちさだみつ。新田軍上将軍。。義貞の家来。
【江田光義】えだみつよし。新田軍右将軍。義貞の家来。
【新田軍の人々】
【幕府軍の人々】
【本間山城入道】ほんまやましろにゅうどう。貞直の家来。
【南条高直】なんじょうたかなお。守時の家来。
【大仏(北条)貞直】おさらぎ(ほうじょう)さだなお。幕府軍極楽寺坂守将。
【赤橋(北条)守時】あかはし(ほうじょう)もりとき。巨福呂坂守将。鎌倉幕府16代執権。
【長崎高重】ながさきたかしげ。御内人。高資の子。高綱の孫。
【長崎高綱(円喜)】ながさきたかつな(えんき)。前内管領。高資の父。高重の祖父。