8.和銅七年(714)

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カネ集まるところに伏魔殿あり
1.慶雲四年(707)
2.慶雲五年・和銅元年(708)
3.和銅二年(709)
4.和銅三年(710)
5.和銅四年(711)
6.和銅五年(712)
7.和銅六年(713)
8.和銅七年(714)
9.和銅八年(715)
10.おわりに

   閏二月一日

 木曽路を開いた美濃・笠麻呂(かさのまろ)美濃少掾・門部御立(かどべのみたち)美濃大目・山口兄人(やまぐちのえひと)、匠・伊福部荒当(いぶきべのあらまさ)に褒美を与えた。

   五月二十七日

 土佐国の住人・物部毛虫(もののべのけむしめ)が三つ子を産んだため、籾四十斛と乳母一人を与えた。

   六月二十八日

 (皇太子(後の聖武天皇)が元服したため)大赦を行った。
 百歳以上の高齢者に籾五斛を、九十歳以上に籾三斛を、八十歳以上に籾一斛を与えた。 
 孝行者や心がけの良い者はを生涯免無税とした。
 男女やもめ・孤児・独居老人・重障害者・重病人・その他貧困者には、国司から物を与えさせた。

   十月一日

 大風(台風か)の被害にあった美濃国武蔵国下野国伯耆国播磨国伊予国調を免税した。

   十一月四日

 大倭国添下(そうのしも・そえしも)郡の住人・大倭果安(おおやまとのはたやす)、同国添上(そうのかみ・そえかみ)郡の住人・奈良許知麻呂(ならのこちまろ)、同国有智(うち。宇智)郡の住人・四比信紗(しひのしなさ)は、孝行人で心がけが良かったため生涯無税とした。

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