★ 経済活性!放蕩上等!カネは天下の回りもの!!
  〜 鳩山首相も敵じゃない!?大坂の豪商・淀屋辰五郎!!

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景気回復の一提案
1.淀屋の繁栄
2.お金って何?
3.悪いヤツラ
4.浪費のススメ
5.禁じられた遊び
6.招かれざる客
7.ナニワのことは夢のまた夢

 景気を良くするのは簡単である。
 消費税を廃止し、貯蓄税を導入するだけでいいのである。
 貯蓄税の税率は、消費税ほど高くなくてもいい。
 貯蓄をすれば損をし、消費をしたほうが得になれば、国民は消費せざるをえなくなり、嫌でも景気が回復するため、他の税収アップが見込めるからである。

 しかし、これだけでは貯蓄が多い方々、つまり、富裕層が納得しない。
 そこで、所得税の累進課税も廃止するのである。
 こうすれば、富裕層は大喜びである。
わーい!累進課税がなくなったー!」
「これからは働いたら働いた分だけ自分のカネになるんだー!」
「よーし、働いて働いて稼ぎまくるぞー!」
「貯金しても貯蓄税がかかるから、使いまくるぞー!」

 もちろん、貧困層も大歓迎である。
わーい消費税がなくなったー!」
「ずいぶん生活が楽になったぜー!」
「就職先もたくさんあるし、給料も上がってきたー!」
「貯金しても貯蓄税がかかるから、使いまくるぞー!」
 こうして富者も貧者もカネを使いまくり、経済は大回転、企業も個人ももうかりすぎ、税収は激増、その他景気対策は不要になり、雇用問題も解決、GDPも急上昇し、日本は再びかつての経済大国たる栄光を取り戻すのであった。

 日本には古くから倹約を善とし、浪費を悪とする傾向があるが、経済にとっては倹約こそ悪であり、浪費こそ善なのである。
 今回は日本人の因習をひっくり返すために、うってつけの人物を紹介することにした。
 ミスター放蕩
(ほうとう)、ナニワの百万石町人、無尽蔵の浪費家、天性のドラ息子、江戸時代きっての大坂の大豪商・淀屋辰五郎(よどやたつごろう。三郎右衛門)である。

 しかし、彼を紹介することは、かえって逆効果のような気もするが……。

[2010年2月末日執筆]
参考文献はコチラ

「淀屋辰五郎」登場人物

【淀屋辰五郎(三郎右衛門)】よどやたつごろう・さぶろうえもん。大坂の豪商。

【 半 七 】はんしち。淀屋の番頭。

【 勘 助 】かんすけ。淀屋の手代。

【 宗兵衛 】そうべえ。淀屋の手代。

【笹屋伝兵衛】
ささやでんべえ。吉田屋の常連。

【目薬屋正右衛門】めぐすりやしょうえもん。吉田屋の常連。

【 阿 豊 】おとよ。辰五郎の母。

【吾妻(阿光)】あづま(おこう)。吉田屋の太夫。後に辰五郎の妻。

【石清水八幡宮の参詣客】
【石清水八幡宮の孤児たち】
【吉田屋の人々】
【柳沢吉保の使い】
【大坂町奉行の役人たち】
【大坂の町人たち】
【小池屋四郎兵衛の手代】

【横田団右衛門】よこただんえもん。吉保の大坂別邸支配人。
【平田軍八】ひらたぐんぱち。団右衛門の配下。

【紀伊国屋文左衛門】きのくにやぶんざえもん。江戸の豪商。

【荻原重秀】おぎわらしげひで。勘定奉行。経済通。

【柳沢吉保】やなぎさわよしやす。大老格。元禄時代のヒール。

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