ホーム>バックナンバー2013>北朝鮮の挑発

　北朝鮮が吠(ほ)えれば、「挑発」である。
　アメリカが吠えれば、「牽制(けんせい)」である。

　北朝鮮が飛ばせば、「ミサイル」である。
　韓国が飛ばせば、「ロケット」である。

　北朝鮮が行えば、「核開発」である。
　日本が行えば、「原子力行政」である。

　善悪は言い換え一つで逆転する。
「でも、世界は北朝鮮を悪者だと思っているよ」
　何も世界は善悪でアメリカになびいているわけではない。
　義ではなく、力になびいているだけである。

　もちろん、断じて北朝鮮が善というわけではない。
「核を持たなければイラクのように滅ぼされてしまう！」
　悪に対して悪で対抗する者もまた悪である。
　誤った考えを持つ者に、同情の余地はない。

　はい、というわけで今回は鎌倉時代の「泉親衡(いずみちかひら。親平・小次郎)の乱」をお届けします。
　政所別当・北条義時が侍所別当・和田義盛を挑発したとされる事件で、この直後に「和田合戦(わだかっせん。和田氏の乱・和田義盛の乱)」が起こるわけです。
　それでは、どぞっ！

[2013年4月末日執筆]
参考文献はコチラ

「泉親衡の乱」登場人物

【北条義時】ほうじょうよしとき。鎌倉幕府二代執権。政所別当。

【北条政子】ほうじょうまさこ。尼将軍。義時の姉。源千寿丸の祖母。

【金窪行親】かなくぼゆきちか。義時の被官。
【安東忠家】あんどうただいえ。義時の被官。

【二階堂行村】にかいどうゆきむら。幕府の文官。後に評定衆。
【工藤十郎】くどうじゅうろう。義時の被官。

【千葉成胤】ちばなりたね。下総の御家人。
【源千寿丸(栄実)】みなもとのせんじゅまる(えいじつ)。頼家の三男。公暁の弟。栄西の弟子。

【阿静房安念】あせいぼうあんねん。親衡の従者の弟。

【工藤十郎の郎党】

【泉　親衡】いずみちかひら。信濃の御家人。

【久野谷弥太郎】くのややたろう。義盛の被官。
【和田胤長】わだたねなが。義盛の甥。

【和田義盛】わだよしもり。侍所別当。