★ 美人長命!不老長寿!光陰ハエの止まるが如し!! 〜 八百歳の美少女老婆!? 八百比丘尼伝説!! |
||||||||||||||
ホーム>バックナンバー2008>後期高齢者(長寿)医療制度
|
平成二十年(2008)四月、老人保険制度が廃止され、後期高齢者(長寿)医療制度が発足、有無を言わさぬ保険料の天引きが始まった。
「ああっ!年金が減っておるー!」
「年寄りイジメじゃー!」
「わしらに死ねというのかーっ!」
私はこの制度の方針は間違っていないと思う。
高齢者の医療費をタダにしたり、若者より安くしたりすることは、高齢者が増えれば増えるほど財源が減るということである。
すると、若者はこう考えるようになる。
「ジジイババアが長生きすると、その分おれたちの生活は苦しくなるんだ。ジジイババアは早く死ね!」
すでに高齢者軽視の風潮があるではないか。高齢者の割合が増えれば、こういった傾向はより強いものになっていくであろう。これを防ぐためには「早死にすればするほど財源が増える制度」ではなく「長生きすればするほど財源が増える制度」に改めればいいわけである。
そうすれば、若者は考え直すようになる。
「じいちゃんばあちゃんが長生きすれば、おれたちの生活も豊かになるんだ。よし、もっと高齢者を大事にしよう!」
残念ながら、若者に無条件で敬老精神を植えつけることは不可能である。
が、それに利益があるとすれば、彼らもなびくしかないわけである。
かといって、今までコタツでぬくぬくしていた高齢者たちをいきなり寒風にさらすのは酷である。絶望してよからぬことを考える方も出てくるであろう。それを避けるためには、徐々に慣らしていくしかない。
もう一つ言わせてもらえば、何から何まで金納金払という仕組みはそろそろ止めた方がいいと思う。
医療制度だけではない。
暫定税率・特別会計・年金・不良債権・格差・脱税・偽装・詐欺・食糧不足・核・地球温暖化などなど、この世の中のカネにまつわるすべての諸問題は、この仕組みが原因である。
これを改めれば、日本はおろか、世界はすべての面において好転するであろう!
――と、思う。
* * *
はい。今回は長寿に関連して若狭小浜(おばま。福井県小浜市)の伝説を採り上げたい。
弊サイトでは歴史上の人物も伝説上の人物もことさら区別することなく紹介している。
歴史は歴史、伝説は伝説と分けるべきであろうが、その境界を見極めることは難しい。
あり得るから歴史、ありえないから伝説と区別することもおかしい。必ずしもあり得ることが起こり、ありえないことが起こらなかったとは言い切れないからである。
歴史が伝説よりも信憑(しんぴょう)性があることは確かである。
が、伝説を軽んじてはいけない。歴史から誤りが発見されるように、伝説から真実が見出されることもある。たとえ偽りであっても、そこに隠されているものが重要な意味を持っている場合もありうるのである。
歴史の真相追求は、人類に何らかのシガラミがある限り困難である。このことは人類滅亡まで決して解決することはないであろう。
私は人類滅亡後に天下を取るのはカラスであり、その後はゴキブリだと信じている(そのときまで地球が残っていればの話である)。
当然、その時代のカラスやゴキブリは進化しており、修史能力も備えていると思われる。そうなって初めて、人類の時代には明かされなかった諸々の隠し事が暴露されるわけである。
いや、彼ら自身にもシガラミはあるはずである。自分たちの都合の悪いことは、当然隠すであろう。
まして彼らにとって人類は積年の仇敵(きゅうてき)である。
人類の悪行は隠蔽(いんぺい)するどころか尾びれ背びれを付けて拡大解釈し、極悪非道の大悪魔として後世に語り伝えるわけである。
というわけで今回は「八百比丘尼(はっぴゃくびくに・やおびくに)」のお話である。
そうである。漫画『火の鳥(手塚治虫作)』などに登場する、八百歳の長寿を全うした美少女老婆のお話である。
実はこの伝説は小浜だけではなく、全国各地に伝えられているが、今回は元祖とみられる空印寺(くいんじ。小浜市)の伝説を基に、諸説を取り混ぜ、筆者のアレンジも多少加えてお届けしたい。
ああ、八百歳――。
生きてみたいもんですなー。
[2008年4月末日執筆]
参考文献はコチラ
【 千 代 】ちよ。八百比丘尼。
【高橋権太夫】たかはしごんだゆう。長者。千代の父。
【権太夫の家内】
【ダンナα】千代の最初の夫。
【ダンナβ】千代の二番目の夫。
【千代の息子】
【千代の孫・ひ孫たち】
【京都の人々】
【補導員】
【見知らぬ美女】
【 王 様 】閻魔大王?