3.昆布(こんぶ)

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 昆布はコンブ目コンブ科に属する海藻の総称である。
 古くは「ひろめ」や「えびすめ」と呼ばれ、貴族らが食べていた。

 民間で広く食べられるようになったのは、蝦夷地開拓が進み、アイヌから暴利をむさぼるようになった江戸時代からである。
 昆布は「子生婦」とも書くことから、食べると子宝に恵まれるともいわれた。
 また、「昆布→よろこんぶ→喜ぶ」という駄洒落
(だじゃれ)から、幸せをもたらす食べ物ともいわれた。
「昆布を食べてよろこんぶ」
 このオヤジギャグを最初に言った人は受けたことであろう。
「よろこんぶ?ププッ!」
「ヒャッハー!おもしろいなっしー!」
 だからこそ、大ウケ大賞のあかしとして現在に至るまでおせちに昆布巻が入っているのであろう。
 が、笑いに肥えた現代人は、この程度のギャグではではもう笑わない。
「昆布を食べてよろこんぶ」
「さぶっ!」
 未来人も同じである。
 未来には過去の栄光など何の意味もなさない。
 昆布巻がおせちに入り続けている限り、オヤジギャグの作者は後世までずっとずっとさらし者にされ続けるのである。

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