★ 半信半疑?驚天動地!やっぱり地震は予知できる!? 〜 的中率十割!?平安時代の人間緊急地震速報!! |
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東日本大震災(「海神味」参照)から二か月が過ぎようとしている。
東北新幹線が全線で復旧するなど復興の兆しは見られるが、いまだ重苦しい空気は漂ったままである。
「がんばろう!東北!」
声援は日本中から聞こえてくる。
それでも、具体的に何をがんばっていいのか分からない東北人も多いであろう。
「がんばろう!ニッポン!」
声援は世界中からも聞こえてくる。
しかしその声は、日増しに小さくなっているように思えてならない。
「そんなことないよ〜。みんなニッポンを応援してるよ〜。気のせいだよ〜」
気のせいではない。
日本を取り巻く世界の輪は、遠巻きのままである。
多くの外国人が日本から脱出し、観光地は「閑古ー地」に成り果ててしまった。
これでも日本にとどまり続けている外国人は、ありがたーい真の親日家か、「忍者」であろう。
放射能は相変わらず元気である。
コイツ(福島第一原発。「福島味」参照)を黙らせないことには何も始まらない。
そうである。今なお日本人を混乱させ、外国人を寄せ付けなくした張本人はコイツなのである。
「(放射線量は)ただちに人体には影響ない数値です」
そんなことは分かっている。
分かっているが、念のため、新聞で昨日の放射線量を確かめてしまう。
なぜか私が住んでいる岐阜県の放射線量は周辺県より高い。それも毎日毎日である。福島県の隣の栃木県や群馬県より高い日もザラにある。
(フクシマとは関係ないのではないのか?)
思い当たるのは若狭湾の「原発銀座」である。
ちょうどそこからいい風がこちらに流れてくる。
(原発銀座で「すかしっ屁(ぺ)」でもしているのではないか?)
疑うまい。疑うまい。
これくらいのことは福島第一原発(福島県大熊町・双葉町)で働いている人からすれば屁でもないことである。この程度の放射能は福島産のホウレンソウでも食べて元気をつければいいだけのことである。
ああ……。
それにしても日本はどうなってしまうのであろうか?
福島第一原発という「悪魔」にカツアゲされ、骨までしゃぶられてビンボー国家に落ちぶれてしまうのであろうか?
財布の役割を果たせなくなった日本は、アメリカに捨てられて中国に拾われてしまうのであろうか?
増税路線で信用を失った政治家は失脚し、復興で活躍した自衛官が組閣するようになってしまうのであろうか?
ああ……。
歴史にもしもはないが、できることなら時間を巻き戻したいものである。
あの震災を、なかったことにしたいものである。
そうである。震災を予知することができれば、こんなひどいことにはならなかった……。
やめよう。
地震は予知できないものである。
「でも、東海地震は予知できますよっ」
「明治〜昭和時代の地震学者・今村明恒(いまむらあきつね)は、あの関東大震災の襲来を予知しました」
そうであろうか?
東海地震について分かっていることは、
「何十年のうちに来る可能性があります」
という、おおざっぱなものであろう。今村の予知もそうである。彼もすぐに来ることまでは予測できなかった。
国民が知りたいのは、来年のことを言うと鬼が笑うような話ではない。
何年何月何日、できれば何時何分に地震が起こるという正確な情報が知りたいのである。
その点、地震の襲来を十数秒前に知らせる「緊急地震速報」は画期的なものである。
が、これも速報が出ても地震が来なかったり、今回のような肝心な大地震を見逃したりしているため、「オオカミ少年」の域を出ていない。
地震学者たちは総力を挙げて、もっともっと正確なものにしていただきたいものである。
というわけで今回は平安時代の「人間緊急地震速報」を紹介する。
おそらく、彼が今の時代に生きていれば、今回の震災も予知していたに違いない。
もっともこの物語のように、地震が起こる前に警告したとしても、誰も信じようとはしないであろうが――。
あ……、今回も誰一人死なないお話ですが、どうかお食事中には御覧にならないでください。
[2011年4月末日執筆]
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