★ 財政再建!情け無用!奥州一の馬鹿侍!? 〜野村軍記を差し出せ!八戸の稗三合一揆!! |
||||||||||||||
ホーム>バックナンバー2014>消費増税中止せず
|
アベノミクスと消費増税は相いれない。
アベノミクスはインフレ政策であり、消費増税はデフレ政策である。
一昨年末、国民は「野田デフレ」を捨て、「安倍インフレ」に乗り換えたはずであった。
にもかかわらず、安倍首相は「野田デフレ」の本丸である消費増税を継承してしまった。
今後の日本市場、いや、世界市場の先行きが不安である。
人はカネが好きである。
「そんな〜、お金なんて好きじゃないですよ〜。お金より大切なものはたくさんあるじゃないですか〜」
口ではそう言っている人も、心の中では、
(私はウソをついてまーす!)
と、叫んでいる。
現にこの国は、大金があればたいていのことはできるが、無一文なら何もできない仕組みになっている。
そのため人々は、なるべく多くのカネを手に入れようとする。手持ちのカネはなるべく減らさないよう心掛けている。
だからこそ、民は増税に反対するのである。
が、官は逆である。
増税すれば、官のカネは増えるのである。
民のカネを減らすことによって、カネの価値自体を上げることもできるのである。
「増税してやる〜」
「いや、増税はさせねえ!」
今回の消費増税は、そんな綱引きで官が民をねじ伏せた結果なのである。
ということで今月は民に重税を強いてまで藩の財政確保に命を懸けた江戸時代の陸奥八戸(はちのへ。青森県八戸市)藩士・野村軍記(のむらぐんき。武一)と、彼が誘発した「稗三合一揆(ひえさんごういっき)」を紹介する。
「八戸のことは良きも悪しきも軍記さま」
と、地元で言われているように、彼については偉人か圧制者、両極端の評価がある。
評価が分かれる理由は、「官にとっては善、民にとっては悪」であることにほかならない。
この物語では、善悪どちらとも取れる書き方をしたつもりである。
みなさまはどう評価されるであろうか?
[2014年3月末日執筆]
ゆかりの地の地図
参考文献はコチラ
【野村軍記】のむらぐんき。陸奥八戸藩士。中老兼側用人。
【野村彦兵衛】のむらひこべえ。軍記の親類。
【南部信真】なんぶのぶまさ。陸奥八戸8代藩主。軍記の主君。
【七崎屋の番頭】
【七崎屋の人々】
【百姓一揆の人々】
【七崎屋半兵衛】ななさきや(ならさきや)はんべえ。八戸随一の豪商。
【 大 膳 】だいぜん。久慈一揆の頭目。
【 右 近 】うこん。軽米一揆の頭目。
【軍太夫】ぐんだゆう。八浦一揆の頭目。