尊王攘夷!草莽崛起!高杉晋作ついにキレる!! 〜 紅蓮の炎が風に舞う!英国公使館焼打事件!! |
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ああ……。
ハト(鳩山由紀夫)は豆鉄砲に驚き、跡を濁して飛び去ってしまった……。
それにしても、国民が期待した政権交代内閣はもろかった。
後継は大方の予測どおり、菅直人(かんなおと)新首相。
「新内閣は名づけて『奇兵隊内閣』」
奇兵隊とは、文久三年(1863)に尊攘派のエース・高杉晋作が長州藩の正規兵以外で結成した画期的軍隊のことである。
民主党でいう正規兵とは「小沢グループ」なので、菅首相は「脱小沢」という意味で、そう名づけたと思われる。
「政治とカネ」問題を切り離すことは大いに結構なことであるが、「脱官僚」の方も忘れて欲しくはない。
事業仕分け第三弾を準備しているようであるが、悪い官僚に丸め込まれないよう、用心していただきたいものである。
このところ「不完全燃焼政権」が連続しているが、もうそろそろ「完全燃焼政権」の登場を願いたい。
菅首相は、参院選に向けて奇策も出してきた。
「自民党の消費税十パーセント増税案を民主党も参考にしたい」
なんと、選挙史上全戦全敗の禁句「消費税」をあえて口にしたのである!
国民にとっては不幸なことかも知れないが、政治家菅にしてみれば、これは長期政権への布石なのであろう。
と、いうわけで今回は幕末に高杉らが起こしたテロ事件「英国公使館焼打事件(いぎすりこうしかんやきうちじけん。御殿山事件)」をお届けしたい。
高杉や久坂玄瑞(くさかげんずい)、伊藤博文(当時は俊輔)、井上馨(当時は志道聞多)、品川弥二郎(しながわやじろう。「選挙味」参照)ら幕末維新の英傑たちが全員そろって放火魔でテロリストというとんでもない事件であるが、尊攘の嵐が吹き荒れていた時分なので、致し方ないことであった。だからといって現在にこの類をやることは許されることではない。
開国か?
攘夷か?
この抗争は、いつの時代でもあることである。
現在では普天間基地問題がそれに当たるであろう。
いくら沖縄が「攘夷」を訴えても、政府は「開国」で動かない。
正しいのは攘夷であろう。
いつの時代であっても、攘夷こそ正論である。
開国とは、降伏なのである。
降伏させたい国はあっても、降伏したい国など存在するはずがない!
が、いくら正論だとしても「圧倒的な武力を持っている脅迫者」に対して闇雲に攘夷を決行すれば滅亡するだけであろう。
攘夷をあきらめろと言っているわけではない。
正論だからこそ、滅亡させてはならないのである。
「新内閣は名づけて『奇兵隊内閣』」
私はこれを聞いたとき、次のように連想した。
普天間焼き打ち → 国民総奇兵隊 → アメリカの日本征伐 → ゲリラ戦で勝って日本独立!
なーんてね!
不戦国家の日本には、ありえない話である。
が、専守防衛の方針はあるのであるから、あながちありえないとも言い切れまい。
騒ごうと騒ぐまいと、普天間基地はいつかは返還されるであろう。
返還先は日本ではなく、中国なのかもしれないが……。
[2010年6月末日執筆]
参考文献はコチラ
●菅直人内閣閣僚(2010.6/8発足当時) | ||
大臣名 | 氏 名 | 備 考 |
総 理 | 菅 直人 | 民主党代表・衆院議員。久々の非世襲首相。 |
総 務 | 原口一博 | 地域主権推進。民主党・衆院議員。 |
法 務 | 千葉景子 | 民主党・参院議員。 |
外 務 | 岡田克也 | 民主党・衆院議員。 |
財 務 | 野田佳彦 | 民主党・衆院議員。 |
文 科 | 川端達夫 | 科学技術政策。民主党・衆院議員。 |
厚 労 | 長妻 昭 | 年金改革。民主党・衆院議員。 |
農 水 | 山田正彦 | 民主党・衆院議員。 |
経 産 | 直嶋正行 | 民主党・参院議員。 |
国 交 | 前原誠司 | 沖縄北方。民主党・衆院議員。 |
環 境 | 小沢鋭仁 | 民主党・衆院議員。 |
防 衛 | 北沢俊美 | 民主党・参院議員。 |
官 長 | 仙谷由人 | 民主党・衆院議員。 |
国公委 | 中井 洽 | 防災・拉致問題。民主党・衆院議員。 |
国 務 | 亀井静香 | 金融・郵政改革。国民新党代表・衆院議員。 |
国 務 | 荒井 聡 | 国家戦略・経財・消費者。民主党・衆院議員。 |
国 務 | 玄葉光一郎 | 公務員改革・公共・少子化。民主党・衆院議員。 |
国 務 | 蓮 舫 | 行政刷新。民主党・参院議員。 |