149.伝説味 基礎用語集

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江戸(えど)
 現在の東京都都心。江戸時代の政治の中心地(首都)。1457太田道灌(おおたどうかん)が江戸城を築いて栄え、1590徳川家康(とくがわいえやす)が入城により発展、江戸時代中期に人口百万人を超え、1868明治天皇が行幸して東京と改められ、日本の首都になった。

寛政の改革(かんせいのかいかく)
 (1787-1793) 老中首座・松平定信(まつだいらさだのぶ)が行った幕政改革。1786老中・田沼意次(たぬまおきつぐ)が失脚すると、将軍・徳川家斉(とくがわいえなり)は松平を抜擢(ばってき)、将軍補佐となり、1789棄捐令(きえんれい)を、1790寛政異学の禁・物価引下げ令・出版統制令を発令、江戸石川島に人足寄場(にんそくよせば)を設け、囲米(かこいまい)を命令、旧里帰農令を発し、1791七分金積立(しちぶきんつみたて。七分積金)を制定した。

狂歌(きょうか)
 ダジャレなど滑稽な趣を加えた短歌。江戸時代の天明年間が最盛期。大田南畝(おおたなんぽ)や宿屋飯盛(やどやのめしもり)らが有名。

駿府(すんぷ)→静岡(しずおか)
 現在の静岡市。駿河府中。古代から駿河国府として栄え、中世に今川氏が城下町を形成、江戸時代初期に徳川家康の隠居所とし、天領として駿府城代・駿府町奉行を設置、1868徳川氏が江戸から移り、静岡と改めた。

日本(にほん・にっぽん・やまと)≧日本国(にっぽんこく・にほんこく)
 東アジアにある国。古くは倭(やまと)と呼ばれたが、天武天皇の頃(七世紀後半)に改め、八世紀からは国際的にも使用するようになった。1889大日本帝国憲法制定により「大日本帝国」になるが、1946日本国憲法公布により「日本国」となった。現在の首都は東京。

(はん)
 江戸時代の地方行政区域。大名が治めた領地及びその統治機構。現在の都道府県より規模が小さい。1871廃藩置県で消滅。

松平定信(まつだいらさだのぶ)
 (1758-1829) 将軍補佐(在職1788-1793)・老中首座(在職1787-1793)。陸奥白河(福島県白河市)藩主。田安宗武(たやすむねたけ)の子。徳川吉宗(とくがわよしむね)の孫。田沼意次(たぬまおきつぐ)によって松平家に養子に出され、1783家督相続、1787老中首座となり、1788将軍補佐を兼任、倹約令・旧里帰農令・棄捐(きえん)令・寛政異学の禁・物価引下げ令・出版統制令・赤子養育法などを発令し、囲米(かこいまい)・七分積金(七分金積立)などを制定、人足寄場・昌平坂学問所を設置するなど1783-1793寛政の改革を断行するが、1789尊号事件や大奥の不満などで失脚、白河帰国後は学問興隆・殖産興業を勧め、『白河風土記』を編集、『宇下一言(うげのひとこと)』『花月草紙』など多数の著作物を残した。

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