34.熊野味 基礎用語集

院政(いんせい)
 上皇(譲位した天皇)や法皇(出家した天皇)が実質的に国政を行う形態。1086白河(しらかわ)上皇が初めて行い、1840光格(こうかく)上皇が没するまで断続的に行われたが、1221承久(じょうきゅう)の乱以降の院政は形式的。

宇多天皇(うだてんのう)・法皇(ほうおう)
 (867-931) 第五十九代天皇(在位887-897)。光孝(こうこう)天皇皇子。884臣籍降下されて源定省(みなもとのさだみ)を名乗るが、887父の死後に即位、887-888阿衡(あこう)の紛議で関白・藤原基経(ふじわらのもとつね)と対立し、891基経死後に寛平(かんぴょう)の治を断行、菅原道真(すがわらのみちざね)を登用して摂関家を抑えようとするも897長子・醍醐(だいご)天皇に譲位し、『寛平御遺誡(かんぴうのごゆいかい)』を残した。スト味

熊野詣(くまのもうで)
 熊野三山(熊野熊野本宮大社+熊野速玉大社+熊野那智大社)に参詣すること。平安時代後期に院・貴族が多く参詣し、鎌倉時代以降は武士・庶民の参詣も盛んになった。熊野味

高野山(こうやさん)
  和歌山県高野町にある標高千メートル内外の山地。真言宗(しんごんしゅう)総本山・金剛峰寺(こんごうぶじ)がある。

今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)
 平安時代の説話集。三十一巻(三巻散在)。現存千四十話。編集者は不明だが、源隆国(みなもとのたかくに)とも伝えられている。大正時代の文豪・芥川竜之介(あくたがわりゅうのすけ)が考証し、『鼻』『芋粥(いもがゆ)』などを著した。

聖武天皇(しょうむてんのう)
 (701-756)首(おびと)皇子とも。第四十五代天皇(在位724-749)。文武(もんむ)天皇の第一皇子。母は藤原不比等(ふひと)の娘・宮子(みやこ)。姉・元正(げんしょう)天皇から皇位を譲られ、741国分寺(こくぶんじ)・国分尼寺(こくぶんにじ)建立の詔を、743大仏造立(だいぶつぞうりゅう)の詔を発布、総国分寺・東大寺(とうだいじ)を完成させるなど鎮護国家(ちんごこっか)政策を推進、740藤原広嗣(ひろつぐ)の乱を避けるように、恭仁京(くにきょう)・744紫香楽宮(しがらきのみや)・難波宮(なにわのみや)と都を遷した。
暴発味

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