2.火事味 基礎用語集

江戸(えど)
 現在の東京都都心。首都。都庁所在地。1457太田道灌(おおたどうかん)が江戸城を築いて栄え、1590徳川家康(とくがわいえやす)が入城により発展、江戸中期に人口百万人を超え、1868明治天皇が行幸して東京と改められ、日本の首都になった。

江戸城(えどじょう)
 東京都千代田区(ちよだく)所在。平安時代に江戸重継(えどしげつぐ)が居館を造営。長禄元年(1457)に太田道灌(おおたどうかん)が初めて築城。天正十八年(1590)に徳川家康(とくがわいえやす)が入城して将軍在所となり、明治元年(1868)に明治天皇が入城して皇居となる。天守閣は明暦の大火で炎上、以後、再建されなかった。

歌舞伎(かぶき)
 安土桃山時代に始まった舞踊劇。出雲阿国(いずものおくに)の「かぶき踊り(阿国歌舞伎・女歌舞伎)」が始まり。女歌舞伎や若衆(わかしゅ。少年)歌舞伎は間もなく禁止されたが、野郎(やろう。おじさん)歌舞伎は現在まで続いている。

古事記(こじき)
 現存日本最古の歴史書。3巻。紀伝体。天武天皇の命で稗田阿礼(ひえだのあれ)が暗唱していた昔話を太安万侶(おおのやすまろ)が編集。神代〜推古朝までを収録。

浄瑠璃(じょうるり)
 三味線を伴奏とする語り物の一つ。室町時代の語り物『浄瑠璃姫物語』に始まる。江戸時代に人形操りの語り物として人気を博した(人形浄瑠璃)。

日本(にほん・にっぽん・やまと)
 東アジアにある国。古くは倭(やまと)と呼ばれたが、天武天皇の頃(七世紀後半)に改め、八世紀からは国際的にも使用するようになった。1889大日本帝国憲法制定により「大日本帝国」になるが、1946日本国憲法公布により「日本国」となった。

日本書紀(にほんしょき)
 日本最古の勅撰歴史書。編年体。30巻。系譜1巻(現存せず)。舎人親王(とねりしんのう)・藤原不比等らが編集。神代〜持統朝までを収録。

明暦の大火(めいれきのたいか)
 1657江戸で起こった大火災。火元は江戸本郷の本妙寺(または老中・阿部忠秋邸)。江戸城ほか江戸市街の三分の二が焼失、死者は十万人を超え、これらの霊を弔うために回向院(えこういん)が建てられた。
火事味

老中(ろうじゅう)
 江戸幕府の最高職。幕政を統括。定員は4,5名で月番制。二万五千石以上の譜代大名が任命された。 

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