151.お蚕味 基礎用語集

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大王(おおきみ)
 ヤマト政権の首長。皇族の代表。七世紀から天皇と呼ばれるようになった。

生糸(きいと)
 蚕の繭から繰りとった製錬する前の糸。近世以降、西陣織など絹織物に加工されたほか、近代には欧米へ輸出され、昭和時代前期まで重要な外貨獲得商品であり続けた。
お蚕味

百済(くだら・ひゃくさい)
 (前18?-660) 古代朝鮮三国の一つ。四世紀の初めに馬韓(ばかん)五十五国を統一、北の高句麗(こうくり)、東の新羅(しらぎ・しんら)と勢力を三分するが、660唐(とう)・新羅連合軍に攻められて滅亡した。まもなく旧臣たちによって復興運動が起こり、日本も援助するが、663白村江(はくそんこう・はくすきのえ)の戦いで唐・新羅連合軍に敗れて壊滅した。

皇后(こうごう)←大后(たいこう・たいごう・おおきさき)
 天皇の正妻。大王の正妻は大后。天武天皇の頃(皇后は後の持統天皇)に称号が定着し、大后は皇太后の略称となる。一条天皇から二后並立制(皇后・中宮)がとられた。

殖産興業(しょくさんこうぎょう)
 生産を増やし、産業を興すこと。明治政府の基本政策の一。富岡製糸場など官営模範工場の造営、内国勧業博覧会の開催などがその例。

富岡製糸場(とみおかせいしじょう)
(1872-1987) 1872明治政府の殖産興業政策の一環として群馬県富岡市に開設された製糸の官営模範工場。フランス人生糸検査技師ブリューナ(ブリュナ)を雇い、仏式技術と器械を導入、士族の子女などを工女として技術者を養成し、良質な生糸を生産するが、経営は苦しく1893三井財閥に払い下げられ、1902原合名会社に、1938片倉製紙に経営譲渡され、1987操業を停止した。工女・和田(横田)英の体験記『富岡日記』は有名。お蚕味

渡来人(とらいじん)=帰化人(きかじん)
 4〜6世紀に朝鮮や中国から日本に移住してきた人々。大陸の先端技術を有するものが多く、ヤマト政権の政治や文化に大きな影響を与えた。秦(はた)氏の祖・弓月君(ゆづきのきみ)、東漢(やまとのあやうじ)氏などの祖・阿知使主(あちのおみ)、西文(かわちのふみ)氏の祖・王仁(わに)が有名。

日本(にほん・にっぽん・やまと)≧日本国(にっぽんこく・にほんこく)
 東アジアにある国。古くは倭(やまと)と呼ばれたが、天武天皇の頃(七世紀後半)に改め、八世紀からは国際的にも使用するようになった。1889大日本帝国憲法制定により「大日本帝国」になるが、1946日本国憲法公布により「日本国」となった。現在の首都は東京。

富国強兵(ふこくきょうへい)
 国を富ませ、兵力を強化すること。明治政府の基本政策の一。

三井財閥(みついざいばつ)
 三井家が構築した日本最大の財閥。三井家は江戸時代には豪商として、明治時代には政商(せいしょう)として発展、1909特殊会社・三井合名会社を設立し、金融業(三井銀行・三井信託・三井生命など)・鉱工業(三井鉱山・東芝・鐘紡・王子製紙・東レなど)・商業(三井物産)など広部門に渡るコンツェルンを形成したが、1945財閥解体で解体された。

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