★ 羞月閉花!遮二無二!美女とみれば見境なし!! 〜 在原業平と並ぶ「すけこまし」? 平貞文!! |
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歴史チップス>バックナンバー2024>令和六年1月号(通算267号)平安味 世界から戦争がなくなりますように
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みなさま、幣サイト二十三回目の「あけおめ」です。
このサイトを最初から熱心に読んでいた新生児は数え年二十四歳です。
本年(2024年)は辰年ですが、災禍(さいか)や戦火で竜のような火柱が各所で立ち昇らないことを願います。
今でも世界では空爆におびえ、空腹に耐えている人たちが大勢います。
彼らを救う方法は、むなしい集金ではありません。
戦争に関わっている連中に、命を犠牲にした金もうけをやめさせることです。
しかし、武力に泥酔している連中を説得するのは困難です。
かといって、暴力の専門家どもに暴力で立ち向かったところで勝てるはずはありません。
無力な市民にできるのは、抗することと、呪うことと、祈ることだけでしょう。
このうち無難な行為は、祈ることだけしかありません。
というわけで今月は世界平和を祈願して「平安味」にしてみました。
あの在原業平(「安保味」参照)と並ぶ平安時代きっての「すけこまし」平貞文(たいらのさだふん・さだふみ。平中・平仲。「桓武平氏系図」参照)の逸話を紹介します。
新年早々クソみたいなお話――、もとい、めでたい正月なので、ウンがつくお話を用意いたしましたー。
「あー、あの美女の汚物を強奪するド変態のお話ね」
はい。芥川竜之介(近年の教科書では芥川龍之介)の『好色』や谷崎潤一郎の『少将滋幹の母』にもある、男女二人の変態が互いに権謀術数を駆使して熾烈(しれつ)な死闘を展開する有名な「スカトロ話」です。
ええ、申し訳ありません。ってことは、本年一発目から下ネタです〜。
もう過去最多で連呼しまくりますので、どうかお食事中には御覧にならないでください。
そういえば、今年のNHK大河ドラマは紫式部を主人公とした『光る君へ(大石静作)』でしたね。
源平合戦が絡まない平安時代のお話は初めてじゃないですかね。楽しみです。
そうそう。個人的には『何て素敵にジャパネスク(氷室冴子著)』みたいなノリならいいと思っているんですが、予告編を見ると、ほのぼのはしていないみたいですね。
[2023年12月末日執筆]
参考文献はコチラ
【本院侍従】ほんいんのじじゅう。藤原時平の女房(後に妻)。在原業平の孫。貞文の想い人。まばゆいばかりの美貌なクソ女。
【おほつぶみ】本院侍従の妹。在原棟梁の娘。
【取次ぎの女童】本院侍従の下女。連絡係。
【樋すましの女童】本院侍従の下女。糞尿処理係。
【班子女王】はんし(なかこ)じょおう。平好風の叔母。仲野親王の娘。宇多天皇の生母。光孝天皇の女御。
【平 好風】たいらのよしかぜ。中宮亮。貞文の父。茂世王の孫。仲野親王のひ孫。すけこまし?
【平貞文の妹】後に藤原守義の妻。
【樋すましの童】貞文の下人。糞尿処理係。
【市場の店員】
【本院侍従の使者】
【ニワトリ】
【平 貞文】たいらのさだふん・さだふみ。好風の子。天下のすけこまし。