267.平安味 基礎用語集

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芥川竜之介(あくたがわりゅうのすけ)
 (1892-1927) 小説家。菊池寛(きくちひろし・かん)らと1914第三次・1916第四次「新思潮(しんしちょう)」を創刊し、『羅生門(らしょうもん)』『芋粥(いもがゆ)』『鼻』『地獄変』『奉教人の死』『戯作三昧(げさくざんまい)』『枯野抄』『歯車』『河童(かっぱ)』『或阿呆(あるあほう)の一生』『蜘蛛の糸』『杜子春』『藪の中』などを執筆、
1935文芸春秋社が彼を記念して芥川賞を設けた。

在原業平(ありわらのなりひら)
 (825-880) 歌人・官人。六歌仙(ろっかせん)・三十六歌仙の一人。右近衛権中将。阿保(あぼ)親王の王子。平城(へいぜい)天皇の孫。母は桓武天皇皇女の伊都内親王(いとないしんのう)。826在原姓を賜るが学才がなく、出世しなかったが和歌は得意とした。『古今和歌集』に三十首収録。歌物語『伊勢物語』の主人公として知られる。 
安保味

宇多法皇(うだほうおう)←宇多上皇(じょうこう)←宇多天皇←源定省(みなもとのさだみ)
 (867-931) 伝五十九代天皇(在位887-897)。光孝(こうこう)天皇皇子。884臣籍降下されるが、887父の死後に即位、887-888阿衡(あこう)の紛議で関白・藤原基経(ふじわらのもとつね)と対立するが、891基経死後に寛平(かんぴょう)の治を断行、菅原道真(すがわらのみちざね)を登用し、摂関家を抑制、長子・醍醐(だいご)天皇に譲位し、『寛平御遺誡(かんぴょうのごゆいかい)』を残した。スト味 受験味朦朧味

今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)
 平安時代の説話集。三十一巻(三巻散在)。現存千四十話。編集者は不明だが、源隆国(みなもとのたかくに)とも伝えられている。大正時代の文豪・芥川竜之介(あくたがわりゅうのすけ)が考証し、『鼻』『芋粥(いもがゆ)』などを著した。
熊野味 アユ味 泥棒味 役人味 増税味 取違味 揉消味 三密味 貨幣味 女性味 牛虎味 平安味

谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)
 (1886-1965) 小説家。女性の官能美を追求して耽美派作家となり、『痴人の愛』『刺青』『細雪』『蓼食う虫』『春琴抄』『少将滋幹の母』
などを著した。

日本(にほん・にっぽん・やまと)≧日本国(にっぽんこく・にほんこく)
 東アジアにある国。古くは倭(やまと)と呼ばれたが、天武天皇の頃(七世紀後半)に改め、八世紀からは国際的にも使用するようになった。1889大日本帝国憲法制定により「大日本帝国」になるが、1946日本国憲法公布により「日本国」となった。1869から事実上の首都は東京。

平安時代(へいあんじだい)
 (794-1185頃) 平安京に都が置かれ、天皇や貴族が支配していた時代。794桓武(かんむ)天皇の平安遷都に始まり、初期は天皇家が、前中期は藤原氏が、後期は院政の主が、末期は平家が政権を担った。1185源頼朝(みなもとのよりとも)の守護・地頭設置(事実上の鎌倉幕府の創立)頃までをいう。⇒平安時代年表

紫式部(むらさきしきぶ)
 (?-?) 作家・歌人。三十六歌仙の一人。藤原為時(ふじわらのためとき)の娘。藤原宣孝(のぶたか)と結婚して大弐三位(だいにさんみ)を産み、一条(いちじょう)天皇の中宮(ちゅうぐう。皇后)・彰子(しょうし)に近侍、『源氏物語(げんじものがたり)』『紫式部日記』『紫式部集』を著した。
正月味

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