★ 明眸皓歯!でも変態?一寸の虫にも五分の魂!?
  〜 『堤中納言物語』から、虫めづる姫君!!

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SMAP解散と世界情勢
1.虫めづる姫君
2.男くらふ姫君

 平成二十八年(2016)の芸能ニュースは、不倫(ベッキー・乙武洋匡・桂文枝・三遊亭円楽・中村橋之助ら)と薬物(清原和博・高知東生・高樹沙耶・ASUKA・成宮寛貴?ら)の話題が尽きることはなかった。
 どちらも主役は目まぐるしく変わったが、これらに年間通して対抗し続けた話題があった。
 御存知、国民的アイドルSMAPの解散騒動である。
 事の詳細は当事者しか知り得ないが、結局は彼らの名曲「世界に一つだけの花」の歌詞にもあるように、群と個の葛藤
(かっとう)なのではあるまいか?

 群と個は真逆である。
 もともと相容
(い)れないものである。
 群にいる限り、ナンバーワンは生じてくる。
 オンリーワンになりたければ、個に向かうしかない。

 今の世界情勢も同じであろう。
 群にいる限り、格差は生じるものである。
 下位の者は格差拡大に不満がある。
 上位の者は格差解消に反発する。
 両者の対立が世界を個に向かわせているのであろう。
 部外者を排除し、身内だけでまとまろうという傾向になってしまうのであろう。
 これが正しいとは言わない。
 正しいかどうか分かっていれば、離合集散することはない。
 分かっていないから、歴史は繰り返すのであろう。

 それでも一つ、確かであろうことはある。
 不戦の誓いは日米間だけでは無意味だということである。
 シリアなどでも同じであろう。
 敵が悪ではなく、戦争そのものが悪だということを、世界は思い知るべきであろう。

 はい、というわけで今回は強烈な個性を放つ女性を紹介します。
 虫めづる姫君!
 割りと有名な話で、漫画にもなったことがありますので、御存じの方も多いでしょう。
 でも、平安鎌倉時代の短編物語集『堤中納言物語
(つつみちゅうなごんものがたり。小式部ら作)』にある原作には続きがありません。
 ですから続きも予想してブラックに仕上げてみました。
 お目出度うということで、「目が飛び出す」話になったかと存じます。

[2016年12月末日執筆]
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参考文献はコチラ

「虫めづる姫君」登場人物

【変態な姫君】虫好きの姫君。按察使の大納言の娘。

【按察使の大納言】
あぜちのだいなごん。変態な姫君の父。
【変態な姫君の母】

【右 近】
うこん。変態な姫君に仕える女房。
【ケラ男】けらお。変態な姫君に仕える男童。
【ヒキ麻呂】ひきまろ。変態な姫君に仕える男童。
【イナゴ麻呂】いなごまろ。変態な姫君に仕える男童。

【女房たち】
【公達たち】
【貫禄のあるオバチャン】


【まっとうな姫君】
変態な姫君の隣家に住む姫君。

【右馬佐】
うまのすけ。変態な姫君に近づく御曹司。

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