37.心中味 基礎用語集

元禄文化(げんろくぶんか)
 元禄時代を中心に、主に上方で起こった江戸時代前期の町人文化。俳諧(はいかい)の松尾芭蕉(まつおばしょう)、浮世草子の井原西鶴(いはらさいかく)、浄瑠璃の近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)・竹本義太夫(たけもとぎだゆう)、歌舞伎の市川団十郎(いちかわだんじゅうろう)・坂田藤十郎(さかたとうじゅうろう)、浮世絵の菱川師宣(ひしがわもろのぶ)、工芸家の尾形光琳(おがたこうりん)・尾形乾山(けんざん)・野々村仁清(ののむらにんせい)、友禅染(ゆうぜんぞめ)の宮崎(みやざき)友禅などが有名。

浄瑠璃(じょうるり)
 三味線を伴奏とする語り物の一つ。源義経の愛人・浄瑠璃姫をモデルにした室町時代の語り物『浄瑠璃姫物語』に始まる。江戸時代に人形操りの語り物として人気を博した(人形浄瑠璃)。

曽根崎心中(そねざきしんじゅう)
 江戸時代の浄瑠璃。近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)作。1703大坂竹本座初演。近松の最初の世話物。大坂曽根崎の露天神社で起こった情死事件に取材。平野屋の手代・徳兵衛(とくべえ)と天満屋(てんまや)の遊女・お初(はつ)が心中する物語。 心中味

近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)
 (1653-1724) 浄瑠璃・歌舞伎(かぶき)作家。宇治加賀掾(うじかがのじょう)に師事した後、竹本義太夫(たけもとぎだゆう)のために浄瑠璃の脚本を、坂田藤十郎(さかたとうじゅうろう)のために歌舞伎の脚本を執筆、竹本座の専属作家として時代物(じだいもの。時代・歴史もの)の『国性爺合戦(こくせんやかっせん。国姓爺合戦とも)』『碁盤太平記(ごばんたいへいき)』や、世話物(せわもの。恋愛・ホラーもの等)の『曽根崎心中(そねざきしんじゅう)』『心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)』『冥土(めいど)の飛脚(ひきゃく)』等を手がけた。

日本(にほん・にっぽん・やまと)
 東アジアにある国。古くは倭(やまと)と呼ばれたが、天武天皇の頃(七世紀後半)に改め、八世紀からは国際的にも使用するようになった。1889大日本帝国憲法制定により「大日本帝国」になるが、1946日本国憲法公布により「日本国」となった。

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