★ 神武東征!でも敗北!逃げてた森でクマが出た!! 〜 神武天皇・手研耳命父子の運命やいかに!? |
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歴史チップス>バックナンバー2023>令和五年12月号(通算266号)クマ味 クマ出まくり
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世界は理不尽であふれている。
ガザ侵攻やウクライナ侵攻(「侵攻味」「降伏味」など参照)もである。
日本でも理不尽は点在する。
人間だけではなく、動物も理不尽な目にあっている。
人間は自由に山に登る。
なのにクマが里に下りるのは許されない。
なぜであろうか?
おそらく、明確に答えられる人はいまい。
今年(2023年)はクマの出没が異様に多かった。
クマの主食であるドングリが凶作だったからだという。
クマが里に下りると厄介である。
未知のうまいものの味を覚えたクマは「常連客」になってしまうからである。
「コメ、うめー!」
「シャインマスカット、うめー!」
「干し柿、うめー!」
「牛肉、うめー!」
中でも、あの味を覚えてしまったら最悪である。
「ニンゲン、うめー!」
はい、軽く恐怖をあおったところで、今月は「クマ味」にしてみました。
日本史上、最初にクマに出くわしちゃった人を調べてみたら、神武天皇(じんむてんのう。神日本磐余彦尊・神倭伊波礼毘古命)と手研耳命(たぎしみみのみこと。多芸志美美命)だと判明しました。
二人がクマに出くわしちゃった場所は和歌山県と三重県にまたがる熊野(くまの。「熊野味」参照)地方です。
そうです。この出来事が熊野の語源になったそうです(諸説あり)。
今回は『古事記』にあるそのお話を紹介します。
それでは、どぞっ!
[2023年11月末日執筆]
参考文献はコチラ
【ぼく(手研耳命)】(たぎしみみのみこと)。神武天皇の長男。
【父ちゃん(神武天皇)】(じんむてんのう)。手研耳命の父。伝初代大王。
【一番上のおじちゃん(五瀬命)】(いつせのみこと)。手研耳命の伯父。神武天皇の長兄。
【二番目のおじちゃん(稲飯命)】(いないのみこと)。手研耳命の伯父。神武天皇の次兄。
【三番目のおじちゃん(三毛入野命)】(みけいりのみこと)。手研耳命の伯父。神武天皇の三兄。
【高倉下命】たかくらじのみこと。父はナイショ。
【子グマ】
【母グマ(丹敷戸畔)】(にしきとべ・たしきとべ)。『日本書紀』では女賊。