38.紙幣味 基礎用語集

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県主(あがたぬし)
 県(あがた。大和朝廷の直轄領・地方組織)を治める地方長官。

天照大神(あまてらすおおみかみ)
 (?-?) 太陽神。皇室の祖神。伊勢神宮内宮などの祭神。イザナギ(イザナキ)とイザナミの子(またはイザナギだけの子)。

大王(おおきみ)
 大和政権の首長。皇族の代表。天武(てんむ)天皇の頃から天皇と呼ばれるようになった。

百済(くだら・ひゃくさい)
 (前18?-660) 古代朝鮮三国の一つ。四世紀の初めに馬韓(ばかん)五十五国を統一、北の高句麗(こうくり)、東の新羅(しらぎ・しんら)と勢力を三分するが、660唐(とう)・新羅連合軍に攻められて滅亡した。まもなく旧臣たちによって復興運動が起こり、日本も援助するが、663白村江(はくそんこう・はくすきのえ)の戦いで唐・新羅連合軍に敗れて壊滅した。

高句麗(こうくり)
 (前47?-668) 古代朝鮮三国の一。朱蒙(しゅもう)が建国。313楽浪郡を滅ぼし、五世紀初めに朝鮮半島に進出してきた倭(わ)を撃退、427平壌に都を移し、唐・百済・新羅と争ったが、668唐・新羅連合軍に滅ぼされた。

古事記(こじき)
 現存日本最古の歴史書。3巻。紀伝体。天武天皇の命で稗田阿礼(ひえだのあれ)が暗唱していた昔話を太安万侶(おおのやすまろ)が編集。神代〜推古朝までを収録。

新羅(しらぎ・しんら)
 (前57?-935) 古代朝鮮三国の一つ。四世紀前半に辰韓(しんかん)十二国を統一、唐と連合して西の百済(くだら)と北の高句麗(こうくり)を滅ぼし、684朝鮮半島を統一するが、935高麗(こうらい)によって滅亡した。

摂政(せっしょう)
 天皇に代わって国政を執政する者。初めての摂政は『日本書紀』によれば、神功皇后とされるが、明らかではない。皇族の摂政は推古朝の聖徳太子(しょうとくたいし)が知られ、斉明朝の中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)や天武朝の草壁皇子(くさかべのおうじ)も摂政の職を執り行ったという。臣下で初めての摂政は、清和朝の藤和良房(ふじわらのよしふさ)。

夏目漱石(なつめそうせき)
 (1867-1916) 小説家。帝大(東大)等で講師を務め、朝日新聞へ入社、反自然主義を唱え、『吾輩は猫である』『倫敦塔(ロンドンとう)』『坊っちゃん』『草枕』『三四郎』『それから』『門』『こころ』『道草』『明暗』などを執筆した。

新渡戸稲造(にとべいなぞう)
 (1862-1933) 教育家・思想家。札幌農学校(現北大)教授や一高校長・東京女子大初代学長などを務めた後、国連事務次長に就任、貴院議員も務めた。著『武士道』等。

日本(にほん・にっぽん・やまと)
 東アジアにある国。古くは倭(やまと)と呼ばれたが、天武天皇の頃(七世紀後半)に改め、八世紀からは国際的にも使用するようになった。1889大日本帝国憲法制定により「大日本帝国」になるが、1946日本国憲法公布により「日本国」となった。

日本銀行(にほんぎんこう・にっぽんぎんこう)
 日本の中央銀行。発券銀行。銀行の銀行。政府の銀行。1882大蔵卿・松方正義(まつかたまさよし)の建議で日本銀行条例に基づいて創設。

日本書紀(にほんしょき)
 日本最古の勅撰歴史書。編年体。30巻。系譜1巻(現存せず)。舎人親王(とねりしんのう)・藤原不比等らが編集。神代〜持統朝までを収録。

野口英世(のぐちひでよ)
 (1876-1928) 医学者(細菌学)。
渡米してロックフェラー研究所に勤務し、梅毒スピロヘータの純粋培養に成功するが、アフリカで黄熱病を研究中に倒れた。

樋口一葉(ひぐちいちよう)
 (1872-1896) 小説家・歌人。中島歌子(なかじまうたこ)に歌を、半井桃水(なからいとうすい)に小説を学び、『にごりえ』『たけくらべ』『うもれ木』『大つごもり』『十三夜』『わかれ道』等を執筆した。

福沢諭吉(ふくざわゆきち)
 (1834-1901) 教育家・思想家。大坂の適塾(てきじゅく。適々斎塾)で学び、1858江戸で慶応義塾(けいおうぎじゅく)を開塾、欧米を歴訪した後、外国奉行翻訳方に就任、『西洋事情(せいようじじょう)』・『学問のすゝめ』・『文明論之概略(ぶんめいろんのがいりゃく)』『国会論』などを著し、明六社(めいろくしゃ)でも活躍、1882「時事新報(じじしんぽう)」を創刊した。
飲酒味 大坂味

徳川光圀(とくがわみつくに)・水戸黄門(みとこうもん)
 (1628-1700) 大名。常陸水戸(みと)藩主。徳川頼房(よりふさ)の子。『水戸黄門漫遊記』のモデル。1657江戸に史局(彰考館)を設けて『大日本史(だいにほんし)』編集に着手し、1661父の死によって藩主に就任、幕府に殉死(じゅんし)の禁止を勧め、生類憐(しょうるいあわれ)みの令を批判、1690兄・頼重(よりしげ)の子・綱条(つなえだ)に家督を譲って隠居した。

任那(みまな)・加羅(から)
 朝鮮南部の小国家群のこと。狭義にはその中の一国・金官加羅(きんかんから)国のこと。562新羅に滅ぼされた。

紫式部(むらさきしきぶ)
 (?-?) 作家・歌人。三十六歌仙の一人。藤原為時(ふじわらのためとき)の娘。藤原宣孝(のぶたか)と結婚して大弐三位(だいにさんみ)を産み、一条(いちじょう)天皇の中宮(ちゅうぐう。皇后)・彰子(しょうし)に近侍、『源氏物語(げんじものがたり)』『紫式部日記』『紫式部集』を著した。
正月味

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