★ 岡目八目?永久機関?勝利の女神を笑わせろ! 〜 盤上の格闘技開戦!碁聖・寛蓮vs曲者・醍醐天皇!! |
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六十年前に新生児の取り違えが起こり、金持ちの家の子と貧乏の家の子が入れ替わってしまった――。
まるで『みにくいアヒルの子(アンデルセン作)』である。
が、日本版「アヒルの子」は、ちと年を取りすぎていた。
それでも被害者の実弟は、こう言ったという。
「まだ二十年は生きられるんだから、今までの分を取り返して行こう」
取り違えは悲劇である。
が、「時事チップス」でも書いたが、あくまで問題は血であって、金ではあるまい。
「男性は真の両親との交流を絶たれ、貧しい家庭環境で育つなど重大な精神的苦痛を被った」
という宮坂昌利(みやさかまさとし)東京地裁裁判長の指摘の後半には賛同できない。
貧しい家庭環境にあるのは経済的苦痛であり、精神的苦痛ではあるまい。
精神的苦痛は貧富は関係ないため、「もう一方の被害者」にもあるはずであろう。
「もう一方の被害者」の偽弟が言いたいのはこういうことであろう。
「まだ二十年は生きられるんだから、今までの分は返して行こう」
はいはい!空気が濁ったところで明るい話題に移りまーす!
今年(2013年)は、平安時代の囲碁名人・寛蓮(かんれん)が延喜十三年(913)に『碁式(ごしき。碁のルール本。現存せず)』を時の帝・醍醐天皇に献上してからちょうど千百年という記念の年なのです!
というわけで今回は弊サイトではおなじみ『今昔物語集』から「取り違え」を作戦として使った平安時代の囲碁対局、碁聖・寛蓮vs.曲者(くせもの)・醍醐天皇をお届けします。
はたして、どちらに軍配は上がるのでしょうか?
[2013年11月末日執筆]
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参考文献はコチラ
【 寛 蓮 】かんれん。碁聖。醍醐天皇の師。醍醐天皇の臣下。
【三善清行】みよしきよゆき。参議。醍醐天皇臣下。
【下々のみなさん強盗】
【醍醐天皇】だいごてんのう。伝60代天皇。寛蓮・清行らの主君。