吉原豪遊!大金乱舞!雪見の席にヤツが来た! 〜 豪商頂上決戦!奈良屋茂左衛門vs紀伊国屋文左衛門!! |
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ホーム>バックナンバー2011>井川意高(いかわもとたか)大王製紙前会長巨額借り入れ事件
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売り家と唐様(からよう)で書く三代目
先月(平成二十三年十一月)、江戸時代の川柳を地でゆく男が逮捕された。
会社のカネ百数十億円をマカオのカジノですっちまった井川意高(いかわもとたか)大王製紙前会長である。
人としてクズは景気にとって神
(「時事チップス」より)
惜しむらくは、国外で使っちまったことである。
マカオの「GDP」を上げるくらいであれば、国内で浪費すべきであった!
使って使って使いまくって、日本復興景気回復経済大爆発に貢献すべきであった!
神にもなれなかった彼は、ただのクズである。
そうそう。江戸時代にもとんでもない放蕩(ほうとう)豪商がいた。
「消費味」では淀屋辰五郎(よどやたつごろう)を紹介したが、彼にも勝って有名なのが、江戸霊岸島(れいがんじま。東京都中央区)の豪商・奈良屋茂左衛門(ならやもざえもん)と、江戸八丁堀(はっちょうぼり。中央区)の豪商・紀伊国屋文左衛門(きのくにやぶんざえもん。「商売味」参照)である。
今回は両豪商による吉原(よしわら。東京都台東区)での意地の張り合いを紹介します。
「ああ!雪見のヤツだな」
ハタと手を打たれた方もおられると思いますが、おそらく、その勝敗は逆になっております。
[2011年11月末日執筆]
参考文献はコチラ
【奈良屋茂左衛門】ならやもざえもん。江戸霊岸島の豪商。
【 お 糸 】おいと。茂左衛門の妻。文左衛門の妹(または娘)。
【市兵衛】いちべえ。奈良屋の番頭。
【吉原の花魁・禿・幇間たち】
【ド貧民たち】
【治兵衛】じへえ。紀伊国屋の番頭。
【紀伊国屋文左衛門】きのくにやぶんざえもん。江戸八丁堀の豪商。