181.駆付味 基礎用語集

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アメリカ(America)≧アメリカ合衆国(United States of America)=米国(べいこく)
 北アメリカ大陸にある国。1492コロンブスが漂着し、十六世紀初めにスペインが、1607年からイギリスが入植、1776イギリスから独立宣言し、1783パリ条約で独立を承認、徐々に西へ領土を広げ、十九世紀半ばに太平洋側に到達、二度の世界大戦と冷戦を経て、世界一の工業国・農業国・軍事大国に成長した。首都はワシントン。

清原氏(きよはらし)
 古代に栄えた氏族。舎人親王の子孫とされるが、出羽清原氏らには別系説がある。清少納言・清原夏野ら文人を輩出し、中央の清原氏は明経道を家学として繁栄、出羽清原氏は前九年の役で活躍するが、後三年の役で滅ぼされた。
駆付味

清原夏野(きよはらのなつの)
 (782-837) 公卿。小倉王(おぐらおう)の子。舎人親王の曾孫。母は小野綱手の女。804清原姓を賜り、823淳和天皇の即位で蔵人頭になり、右大臣に昇進、『日本後紀』『内裏式』の編纂に加わり、養老令の官選注釈書『令義解(りょうのぎげ)』を編纂した。

検非違使(けびいし)
 令下官(りょうげのかん)の一つ。平安〜室町時代の京の警察・裁判官。九世紀初めに嵯峨(さが)天皇が設置し、824検非違使庁を創設、次第に権限を拡大し、弾正台(だんじょうだい)・京職(きょうしき)・衛門府(えもんふ)などを形骸化していった。

後三年の役(ごさんねんのえき)後三年合戦(ごさんねんかっせん)
 (1083-1087) 奥羽の豪族・清原(きよはら)氏が朝廷に対して起こした反乱。清原氏の相続争いに陸奥守・源義家(みなもとのよしいえ)が介入、清原清衡(きよはらのきよひら。後の藤原清衡)を推し、清原家衡(いえひら)・清原武衡(たけひら)と交戦、1087金沢柵(かねざわのさく。秋田県横手市)にこれらを滅ぼした。以後、義家は武家の棟梁の地位を確立、清衡は奥州藤原三代(四代)の基を築いた。

自衛隊(じえいたい)
 (1954-) MSA協定(日米相互防衛援助協定)により、保安隊と警備隊を改組して発足した日本の防衛組織。防衛省に所属する陸上・海上・航空自衛隊の三隊。内閣総理大臣の統率のもと防衛相(2007まで防衛庁長官)が隊を総括。
内乱味

儒教(じゅきょう)≒儒学
 孔子(こうし)を開祖とする思想。日本には応神(おうじん)天皇の時代に百済の学者・王仁(わに)によってもたらされた。鎌倉時代に朱子学が伝来し、江戸時代に藤原惺窩(ふじわらせいか)・林羅山(はやしらざん)らが大成、陽明学・考証学も伝来し、古学・折衷学も興った。

清少納言(せいしょうなごん)
 (?-?) 歌人・作家。女房。中古三十六歌仙の一人。父は清原元輔(きよはらのもとすけ)。橘則光(たちばなののりみつ)・藤原棟世(むねよ)夫人。一条天皇中宮藤原定子(ていし)に仕えた。著『枕草子』。

大学(だいがく)≧大学寮(だいがくりょう)
 古代の最高学府。律令における中央の官吏養成機関。式部省所属。長官は大学頭。教官は博士一名・助教二名。学生は四百名で、主に五位以上の子弟が学んだ。1177大火で焼失後は復興されなかった。

天皇(てんのう)
 古代〜現代に至る日本の国王。もとはヤマト政権の大王。七世紀から天皇に移行。初代天皇(大王)は神武(じんむ)天皇?今上天皇は伝百二十五代。大日本帝国憲法では大日本帝国の元首、日本国憲法では国民統合の象徴。
女帝味

舎人親王(とねりしんのう)=舎人皇子(とねりおうじ・とねりのみこ)=崇道尽敬皇帝(すどうじんけいこうてい)
 (676-735) 皇族。知太政官事(ちだいじょうかんじ)。天武(てんむ)天皇の皇子。母は天智天皇の皇女・新田部皇女(にいたべおうじょ)。淳仁(じゅんにん)天皇らの父。720藤原不比等(ふじわらのふひと)没後に知太政官事に就任、『日本書紀』を完成させ、新田部(にいたべ)親王と共に皇族の長老として政界で重きをなし、729長屋王の変で王の尋問に当たった。

日本書紀(にほんしょき)
 日本最古の勅撰歴史書。六国史の第一。編年体。30巻。系譜1巻(現存せず)。舎人親王(とねりしんのう)・藤原不比等らが編集。神代〜持統朝までを収録。

平安時代(へいあんじだい)
 (794-1185頃) 平安京に都が置かれ、天皇や貴族が支配していた時代。794桓武(かんむ)天皇の平安遷都に始まり、初期は天皇家が、前中期は藤原氏が、後期は院政の主が、末期は平家が政権を担った。1185源頼朝(みなもとのよりとも)の守護・地頭設置(事実上の鎌倉幕府の創立)頃までをいう。

枕草子(まくらのそうし)
 平安時代の随筆。清少納言(せいしょうなごん)作。1001頃成立。三十余りの文章からなる。日本三大随筆の一つ。

令義解(りょうのぎげ)
 養老令の官選注釈書。十巻。清原夏野編。826額田今足(ぬかたのいまたり)の進言で編纂を開始し、830完成、831施行し、令文の解釈が確立した。

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