★ 戦争反対!仏法布教!百済国王・聖明王の戦略!!
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ホーム>バックナンバー2022>令和四年11月号(通算253号)宗教味 宗教はカネがかかるものなのか?

宗教はカネがかかるのか?
1.信じたい
2.伝えたい
3.逢いたい

 十月はハロウィーン(ハロウィン)
 十一月は七五三。
 十二月はクリスマス

 年末には寺で除夜の鐘をつき、年始には神社に初詣に行く
(「初詣味」参照)

 日本人は無宗教者が多いというが、その割に年中宗教行事に明け暮れている。
 神仏習合どころか、キリスト教もごっちゃ混ぜである。
 でも、それでいいのである。
 楽しければ、幸せなら、それでいいのである。
 幸せになることこそ、宗教の本義だからである。

 基本、幸せになるためには金銭は必要ない。
 どの神仏も人間からは金銭を求めていない。
 なぜなら神仏自身は金銭を必要としないからである。
 金銭を必要とするのは、人間だけだからである。
「どうかお賽銭
(さいせん)を」
「どうかお布施を」
「どうか献金を」
 これらは本当は神仏が請求しているわけではない。
 神仏の威を借りている人たちが、神仏の許可を得たわけでもないのに、勝手に「横取り」しているだけであろう。
「でも、金を払ったほうが幸せになれる気がするよ」
 それは、単なる気分の問題である。

 信仰に必要なのは金銭ではない。
 信心だけあればいいのである。
 神仏は寛容である。
 人間からカネをむさぼるような強欲な神仏がいたとすれば、そいつの正体は悪魔であろう。

 はい、というわけで今回は「宗教味」と称して仏教公伝をお届けします。
 教科書の最初の方に出てくる重要事項なので覚えている方も多いと思いますが、百済聖明王
(「百済王氏系図」参照)仏法を伝えた意図が無視されているような気がします。
 というわけで二か月連続で韓国の人が主人公ですが、今回は聖明王目線での仏教公伝を紹介したいと思います。
 韓国といえば、令和四年(2022)十月二十九日にソウルの有名繁華街・梨泰院
(イテウォン)で、日本人の二名を含む百五十六人の死者(2022年11月現在)を出した大惨事が起こりました(梨泰院転倒事故。梨泰院群衆雪崩事故。梨泰院雑踏事故)
 亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、日本でも同じような事故が起こらないように各位で注意するように願います。

[2022年10月末日執筆]
ゆかりの地の地図
参考文献はコチラ

「仏教公伝」登場人物

【聖明王(聖王)】せいめいおう(せいおう)。伝26代百済国王。

【余昌(威徳王)】よしょう(いとくおう)。百済王子(後に伝27代百済国王)。聖明王の子。

【怒リ斯到契】ぬりしちけい。百済の使者。聖明王の部下。

【大伴狭手彦】
おおとものさてひこ。倭の将軍。聖明王の部下。大伴金村の子。

【 苦 都 】
こつ。佐知村の馬飼奴。

【聖明王の部下】
【老臣たち】
【新羅の将軍】

【蘇我稲目】そがのいなめ。大臣。崇仏派。
【物部尾輿】もののべのおこし。大連。排仏派。
【中臣鎌子】なかとみのかまこ。連。排仏派。

【欽明天皇】
きんめいてんのう。伝29代大王。倭の君主。

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