★ 滅茶苦茶、腕白小僧!二宮金次郎とは正反対!? 〜 後の将棋十三世名人!関根金次郎少年!! |
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ホーム>バックナンバー2017>加藤一二三(かとうひふみ)→藤井聡太(ふじいそうた)
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ああ、ひふみん――。
七年前に「ネコ味」で紹介した将棋界の最年長棋士・加藤一二三(かとうひふみ)九段が平成二十九年(2017)六月三十日に引退会見した。
代わって活躍しているのが、加藤の最年少プロ棋士記録(十四歳七か月)を塗り替えた、藤井聡太(ふじいそうた)四段(十四歳二か月)である。
同月二十六日、藤井は増田康宏(ますだやすひろ)四段を破って公式戦二十九連勝を達成、七月二日に佐々木勇気(ささきゆうき)五段に敗れたものの、神谷広志(かみやひろし)八段(当時五段)の持っていた最多連勝記録二十八を三十年ぶりに塗り替えた。
加藤と藤井に共通するのは、強烈な個性であろう。
加藤の個性は言うまでもないが、藤井にも独特の雰囲気や言動がある。
実力があるだけでは人気者になることはできない。
藤井の個性に影響を与えたのが、幼少期に受けたモンテッソーリ教育だという。
欧米で広まったこの教育法は、一言でいえば個を大切にするやり方であろう(「個性味」参照)。
個人的には有効な教育法だと思うが、群を大切にする日本では根付くまい。
この国の一般的な親は、冒険をしたがらない。
群で生活するには、異端よりも常識が必要だと考えている。
子に自由に走らせるより、親が敷いたレールの上を走らせるほうが無難だと考えている。
結果、多くの才能が日の目を見ることなく、つぶされていることであろう。
しかし日本史上には、形式ばった親と戦って勝って名を挙げてしまう子もいたものである。
その一人が、明治〜昭和時代の将棋十三世名人・関根金次郎(せきねきんじろう)であろう。
阪田三吉(坂田三吉。さかたさんきち)ら多くの有名棋士との対決で知られる金次郎であるが、彼にとっては親との対決こそが「人生最初で最大の対局」だったことであろう。
では、金次郎はどうやって親を詰ませることができたか?
良い子にはお勧めしないが、どうぞ御覧あれ。
[2017年6月末日執筆]
[2017年7月修正]
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参考文献はコチラ
【俺(関根金次郎)】腕白小僧。鬼子。宝珠花小僧。
【父(関根積次郎)】俺の父。
【母(関根たみ子)】俺の母。
【坊さん】寺子屋の坊さん。
【寺子屋のワル仲間】
【学校の悪友たち】
【うわさする人々】
【校 長】俺の学校の校長(または担任)。