58.攻撃味 基礎用語集

桶狭間(おけはざま)の戦・田楽狭間(でんがくはざま)の戦
 1560尾張の戦国大名・織田信長が、駿河・遠江・三河の戦国大名・今川義元(いまがわよしもと)を桶狭間(田楽狭間。愛知県)で破った戦い。義元は敗死し、三河の戦国大名・松平元康(まつだいらもとやす。徳川家康)は独立、今川氏は衰退した。
最強味6

織田信長(おだのぶなが)
 (1534-1582) 武将。織田信秀(のぶひで)の子。父の死後、尾張を統一、1560桶狭間(おけはざま)の戦で今川義元(いまがわよしもと)を討ち、1567美濃の斎藤氏を追って岐阜城に入城、1568足利義昭(あしかがよしあき)を擁して上洛し、1570姉川(あねがわ)の戦で浅井(あさい)・朝倉(あさくら)氏を倒し、1571比叡山延暦寺(ひえいざんえんりゃくじ)を焼き打ち、1573義昭を追放して室町幕府を滅ぼし、1574伊勢長島一向一揆(いせながしまいっこういっき)を、1575長篠(ながしの)の戦で武田勝頼(たけだかつより)を撃破、1576近江に安土(あづち)城を築いて移り、楽市(らくいち)・楽座(らくざ)を実施、1580石山本願寺(いしやまほんがんじ)を大坂から立ち退かせ、1582天目山(てんもくざん)の戦で勝頼を滅ぼすが、本能寺(ほんのうじ)の変で家臣の明智光秀(あけちみつひで)に討たれた。
最強味 大雪味

国際連合(こくさいれんごう)≦国連(こくれん)
 (1945-) 1945戦勝国五十一か国によって成立した国際機関。本部はニューヨーク。日本は1956加盟。総会・安全保障理事会(アメリカ・イギリス・ロシア・フランス・中国からなる常任理事国五か国と総会で選ばれた非常任理事国十か国からなる)・経済社会理事会・信託統治理事会・国際司法裁判所・事務局などからなる。

御前会議(ごぜんかいぎ)
 大日本帝国憲法下で重大事を決めるときに、天皇も出席した最高会議のこと。

昭和天皇(しょうわてんのう)←裕仁親王(ひろひとしんのう)
 (1901-1989) 伝百二十四代天皇(在位1926-1989)。大正天皇の第一皇子。母は貞明(ていめい)皇后。1921大正天皇の摂政に就任、1926即位して現人神(あらひとがみ)となり、1928張作霖(ちょうさくりん)爆殺事件で田中義一(たなかぎいち)首相を罷免、1936二・二六事件では反乱将校らの鎮圧を命じ、1941太平洋戦争を開始、1945ポツダム宣言を受諾して人間宣言を行い、1947日本国憲法で国民の象徴となった。制裁味

清(しん)
 (1616-1912) 近世〜近代の中国の王朝。1616太祖ヌルハチが女真族を統一して後金(ごきん)を興し、二代太宗ホンタイジが国号を清と改称、三代世祖順治帝が北京を攻略して首都となし、中国を統一したが、1840アヘン戦争を機に諸外国に侵食され、1894-1895日清戦争で日本に敗北、1911辛亥(しんがい)革命が起こり、1912宣統帝溥儀(ふぎ)の退位によって滅びた。

真珠湾攻撃(しんじゅわんこうげき)
 1941.12/8(ハワイ時間12/7)に日本海軍がアメリカのハワイ基地に行った奇襲攻撃。太平洋戦争における最初の戦い。連合艦隊司令長官・山本五十六(やまもといそろく)の構想、第一航空艦隊司令長官・南雲忠一(なぐもちゅういち)の指揮で、淵田三津雄(ふちだみつお)ら航空機動部隊が出撃、ハワイのオアフ島にあるアメリカ軍基地を奇襲空爆し、戦艦八隻を撃沈大破するなど太平洋艦隊の主力を撃滅、緒戦の優位を確定させた。ただ、駐米大使・野村吉三郎(のむらきちさぶろう)の最後通告が攻撃に間に合わなかったため、アメリカの非難を受けた。翌日、アメリカは日本に宣戦布告。
攻撃味

枢密院(すうみついん)
(1888-1947) 大日本帝国憲法下の天皇の最高諮問(しもん)機関。1888憲法制定のために設置。憲法制定後も重要国事を審議し、内閣の政策に介入した。議長・副議長・顧問官で組織。初代枢密院議長は伊藤博文。1947日本国憲法施行で廃止。

大東亜共栄圏(だいとうあきょうえいけん)
 太平洋戦争中に日本がアジア支配を正当化させるために唱えた標語。

太平洋戦争(たいへいようせんそう)
 (1941-1945) 第二次世界大戦のうち、太平洋で行われた日本とアメリカ・イギリス・中国・オランダなど連合国との戦争。1941.12/8日本のマレー半島上陸と真珠湾攻撃に始まり、緒戦は日本優勢であったが、1942ミッドウェー海戦で形勢は逆転、以後、1943アッツ島戦・ガダルカナル島撤退・1944インパール戦・マリアナ沖海戦・レイテ島(比島沖)海戦・1945硫黄島(いおうじま)の戦い・沖縄戦など日本は敗戦を重ね、広島・長崎の原爆投下、ソ連の対日参戦により8/15ポツダム宣言を受諾、無条件降伏した。
軍艦味1 攻撃味

中国(ちゅうごく)・中華人民共和国(ちゅうかじんみんきょうわこく)←中華民国(ちゅうかみんこく)=支那(しな)
 (1912-) 東アジアにある国。1912孫文(そんぶん)が臨時大統領になって中華民国が成立、袁世凱(えんせいがい)が専制支配を確立し、1928蒋介石(しょうかいせき)が国内を統一するが、1937-1945日中戦争で衰退、1949中華人民共和国が成立した。首都は北京。

朝鮮民主主義人民共和国(ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく)=北朝鮮(きたちょうせん)
 (1948-) 東アジアの朝鮮半島北部にある社会主義国。1945日本降伏後ソ連が占領、金日成(キムイルソン・きんにっせい)らが臨時人民委員会を組織し、1948韓国に対抗して独立した。首都は平壌(ピョンヤン・へいじょう)。

天皇(てんのう)
 古代〜現代に至る日本の国王。推古天皇のときに成立? 初代天皇は神武(じんむ)天皇? 今上天皇は伝百二十五代。大日本帝国憲法では大日本帝国の元首、日本国憲法では象徴。
女帝味

東条英機(とうじょうひでき)
 (1884-1948) 陸軍軍人・政治家。首相(在職1941-1944)。統制派の代表として台頭し、関東軍参謀長・陸軍次官等を経て1940陸相に就任、1941首相を兼ね、太平洋戦争を開始、真珠湾攻撃・マレー作戦等緒戦を優位に進め、1942翼賛選挙を実施、大東亜省を設けるが、ミッドウェー海戦で形勢は逆転、1943軍需省を設け、大東亜会議を開催、1944参謀総長を兼ねるが、サイパン島陥落により総辞職、その後も重臣として終戦に反対し続けた。

統帥権(とうすいけん)
 国事に関する命令権。大日本帝国憲法では天皇の大権とされた。1878参謀本部設置の際にその独立が認められた。

日米交渉(にちべいこうしょう)
 太平洋戦争直前に行われた日本とアメリカの和平交渉。駐米大使・野村吉三郎(のむらきちさぶろう)と国務長官ハルとの間で戦争回避交渉がなされたが、日本の三国同盟締結や仏印進駐、アメリカの対日経済制裁、ハル・ノートの提示によって決裂、日米開戦によって失敗した。

日露戦争(にちろせんそう)
 (1904-1905) 朝鮮・満州の支配権をめぐる日本とロシアの戦争。日本は1900北清事変後、満州占領を続けたロシアに対抗、1902日英同盟を結んで1904ロシアを攻め、乃木希典(のぎまれすけ)が旅順(りょじゅん)を攻略、1905大山巌(おおやまいわお)が奉天(ほうてん)会戦で勝ち、東郷平八郎(とうごうへいはちろう)が日本海海戦でバルチック艦隊を粉砕、アメリカの仲介で講和条約(ポーツマス条約)を調印し、ロシアに韓国指導権・関東州租借権・長春(ちょうしゅん)以南の鉄道の権益を認めさせ、樺太(からふと)の南半分の領土と沿海州・カムチャツカの漁業権を獲得したが、賠償金がもらえなかったため、日比谷(ひびや)焼打ち事件が起こった。

日清戦争(にっしんせんそう)
 (1894-1895) 朝鮮の支配権をめぐる日本と清(中国)の戦争。1894朝鮮で起こった甲午農民戦争(東学党の乱)を機に日清両国は開戦、日本は豊島沖(ほうとうおき)の海戦・平壌の戦・黄海の海戦で勝利、1895威海衛(いかいえい)を占領して清を降伏させ、講和条約(下関条約)を調印、朝鮮の独立、遼東(りょうとう)半島・台湾・澎湖(ほうこ)諸島の割譲、賠償金二億両(テール)の支払い、通商航海条約の調印と最恵国条款の確立、沙市・重慶・蘇州・杭州の開市、威海衛の一時占領などを認めさせた。

日本(にほん=にっぽん=やまと)→大日本帝国(だいにっぽんていこく・だいにほんていこく)→日本国
 東アジアにある国。古くは倭(やまと)と呼ばれたが、天武天皇の頃(七世紀後半)に改め、八世紀からは国際的にも使用するようになった。1889大日本帝国憲法制定により「大日本帝国」になるが、1946日本国憲法公布により「日本国」となった。現在の首都は東京。

日本海海戦(にほんかいかいせん)
 1905日露戦争において日本の勝利を決定付けた海戦。5/27〜28ヨーロッパから回航したきたロシアのロジェストウェンスキー司令長官率いるバルチック艦隊三十八隻を日本の東郷平八郎(とうごうへいはちろう)司令長官率いる連合艦隊四十一隻が対馬海峡で迎撃、十九隻を撃沈し、五隻を拿捕(だほ)するなど壊滅的な打撃を与えた。

ハル(Cordell Hull)
 (1871-1955) アメリカの外交官・政治家。国務長官。ルーズベルトの側近。駐米大使・野村吉三郎(のむらきちさぶろう)と日米交渉を行い、1941日本の中国・仏印からの撤退、中国における蒋介石以外の政権を認めないこと、日独伊三国同盟の廃棄、満州事変以前の中国に戻すことを要求するハル・ノートを提示、国際連合設立に尽力し、ノーベル平和賞を受賞した。

バルチック艦隊(ばるちっくかんたい)
 ロシア帝国最大の艦隊。ピョートル一世が創設。日露戦争で極東艦隊を応援するが、1905日本海海戦で壊滅した。

ハル・ノート(Hull Note)
 太平洋戦争直前に、アメリカの国務長官ハルが日本に提示した覚書。日本軍・警察の中国・仏印からの完全撤退、日独伊三国同盟の廃棄、中国に存在する蒋介石以外のすべての政権の否認、中国を満州事変以前の状態に戻すことを要求した。日本はこれを最後通牒(つうちょう)と受け止め、日米開戦を決意した。

仏印(ふついん)
 フランス領インドシナの略。現在のインドシナ半島。日本は1940北部仏印に、1941南部仏印に侵攻した。

明治天皇(めいじてんのう)←睦仁親王(むつひとしんのう)
 (1852-1912) 伝百二十二代天皇(在位1867-1912)。孝明(こうめい)天皇の皇子。1867徳川慶喜(とくがわよしのぶ)の大政奉還を受けて王政復古の大号令を行い、1868五箇条の御誓文を発布、1869東京へ遷都し、1870大教宣布(だいきょうせんぷ)の詔(みことのり)・1881国会開設の勅諭(ちょくゆ)・1889大日本帝国憲法・1890教育勅語(きょういくちょくご)などを発布、日清・日露戦争の勝利し、日本の近代化を見届けた。

ルーズベルト=ローズベルト(Franklin Roosevelt)
 (1882-1945) アメリカの政治家。第32代大統領。民主党党首。ニューディール政策を行って世界恐慌に対処し、第二次世界大戦では連合国の指導者として枢軸国と戦い、1943カイロ会談・テヘラン会議・1945ヤルタ会談を開催、連合国を勝利に導き、国際連合設立にも尽力するが、終戦を待たずに急死した。制裁味
攻撃味

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