8.慈姑(くわい) | ||||||||||||||
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慈姑(くわい)はオモダカ科の多年草で、塊根を食用とする。
大きな芽が出ることから、出世を願う縁起物とされる。
つまり、これもまた駄洒落である。
「慈姑の芽が出てめでたい」
このオヤジギャグを最初に言った人は受けたことであろう。
「芽が出てめでたい?ププッ!」
「ヒャッハー!おもしろいなっしー!」
だからこそ、大ウケ大賞のあかしとして現在に至るまでおせちに慈姑が入っているのであろう。
が、笑いに肥えた現代人は、この程度のギャグではではもう笑わない。
「慈姑の芽が出てめでたい」
「さぶっ!」
未来人も同じである。
未来には過去の栄光など何の意味もなさない。
黒豆がおせちに入り続けている限り、オヤジギャグの作者は後世までずっとずっとさらし者にされ続けるのである。